糖尿病網膜症の発生進展機序および治療に関する分子生物学的研究

閲覧数: 8
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

糖尿病網膜症の発生進展機序および治療に関する分子生物学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Molecular biological investigation to prohibit the initiation and progression of diabetic retinopathy.
責任表示:
石橋 達朗(九州大学・大学院・医学研究院・助教授)
ISHIBASHI Tatsuro(九州大学・大学院・医学研究院・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-2000
概要(最新報告):
糖尿病網膜症(以下網膜症)が失明原因の上位を占めるようになって久しいにもかかわらず、未だその発症と進展を防止する確固たる治療法は確立されていない。それでもサイトカインの一つである血管内皮増殖因子vascular endothelial growth factor(VEGF)が血管透過性因子vascular permeability factor(VPF)としても機能し、透過性亢進・血管閉塞・血管新生という網膜症の基本病変形成に深く関わっている事が明らかになるにつれ、VEGFを分子標的とした治療法開発も進められつつある。 我々は、後期グリケーション終末生成物(advanced glycation endproducts:AGEs)が、糖尿病網膜血管壁に沈着しており、VEGFの発現と有意に相関していることを明らかにした。in vitroの系では、AGEsが培養網膜グリア細胞によるVEGFの発現を促進するとともに、内皮細胞におけるVEGF受容体(KDR)の発現も促進することを示した。これらのことから、AGEsが糖尿病網膜でVEGFとその受容体システムを活性化する一因であると考えられた。またAGEsをラットの硝子体に注入したところ、網膜の血管透過性が亢進した。この作用の少なくとも一部は、VEGFの作用を介したものと考えられた。しかし、抗リウマチ薬であるBucillamineの腹腔内投与によって、AGEsによる血管透過性亢進は阻害された。さらにin vitroにおいてBucillamineは、低酸素刺激によるグリア細胞のVEGF発現亢進も阻害することが確認された。これらのことからBucillamineが、網膜症に対する新しい治療薬となる可能性が示唆された。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

1
糖尿病網膜症生物学的研究 by 石橋 達朗; ISHIBASHI Tatsuro
3
臨床糖尿病網膜症 by 菅, 謙治
4
糖尿病黄斑浮腫の病態解明 by 畑 快右; HATA Yasuaki
12
腫瘍免疫におけるIL-4 by 野川, 斉一; Nogawa, Seiichi
1.
糖尿病網膜症生物学的研究 by 石橋 達朗; ISHIBASHI Tatsuro
3.
臨床糖尿病網膜症 by 菅, 謙治
4.
糖尿病黄斑浮腫の病態解明 by 畑 快右; HATA Yasuaki
12.
腫瘍免疫におけるIL-4 by 野川, 斉一; Nogawa, Seiichi