周術期薬物が内臓諸臓器抵抗血管に及ぼす直接作用とその機序に関する研究

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周術期薬物が内臓諸臓器抵抗血管に及ぼす直接作用とその機序に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Mechanisms of direct actions of perioperative drugs on splachnic resistance vessels
責任表示:
赤田 隆(九州大学・医学部・附属病院・講師)
AKATA Takashi(九州大学・医学部・附属病院・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-2000
概要(最新報告):
本邦で現在頻用されている揮発性吸入麻酔薬イソフルランやセボフルランは、臨床関連濃度で、摘出腸間膜抵抗血管において、交感神経伝達物質ノルエピネフリンに対する収縮反応に有意な影響を与える。これら麻酔薬のノルエピネフリン収縮反応に対する作用は、内皮依存性血管収縮成分と内皮非依存性血管拡張成分に分けられる。内皮存在下では、内皮依存性血管収縮作用は内皮非依存性血管拡張作用を凌駕するためノルエピネフリン収縮反応は増強するが、内皮非存在下においては、血管拡張作用のみが出現するため、ノルエピネフリン収縮反応は減弱する。これらの内皮依存性血管収縮作用に、一酸化窒素、内皮由来過分極因子、シクロオキシゲナーゼ系代謝産物、リポキシゲナーゼ系代謝産物、エンドセリン-1、アンギオテンシン-II、セロトニンの何れも関与しない。イソフルランは、血管内皮よりスーパーオキサイドを放出させ、血管収縮反応を増強する可能性が示唆された。 セボフルランは、膜電位依存性Ca^<2+>流入を抑制し細胞内Ca^<2+>濃度の上昇を抑制することで、また、収縮蛋白系Ca^<2+>感受性を抑制することで腸間膜抵抗血管平滑筋を弛緩させると考えられた。収縮蛋白系Ca^<2+>感受性の抑制は、正常膜機能に依存する可能性が示唆された。 4つの代表的な揮発性吸入麻酔薬であるハロタン、エンフルラン、イソフルラン、セボフルランは、腸間膜抵抗血管平滑筋細胞内Ca^<2+>貯蔵部位の貯蔵Ca^<2+>量、Ca^<2+>取り込み機構、Ca^<2+>放出機構に対して異なる作用を有することが明らかになった。そのような多彩な作用を介して、吸入麻酔薬が、内臓抵抗血管のトーヌスやその反応性に有意な影響を及ぼす可能性が示された。 静脈麻酔薬ケタミンが腸間膜抵抗血管に及ぼす作用とその機序に関して、内皮の役割も含めて、詳細に検討し、報告した。現在、肝動脈や腎動脈に対する揮発性吸入麻酔薬の作用について検討しているところである。 続きを見る
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