胃癌の進展・転移における遺伝子異常と血管新生および間質形成の意義

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胃癌の進展・転移における遺伝子異常と血管新生および間質形成の意義

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Genetic alteration, angiogenesis and stromal proliferation related to the development and metastasis of gastric cancer
責任表示:
前原 喜彦(九州大学・大学院・医学系研究科・助教授)
MAEHARA Yoshihiko(九州大学・大学院・医学系研究科・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1999
概要(最新報告):
我々は臨床における胃癌組織でのVEGF,p53の発現を調べて、胃癌の血管新生における諸因子の役割と相互関係を明らかにしてきた。P53異常蛋白陽性例はVEGF陽性が多く、両者が共に発現している場合が脈管侵襲、リンパ節転移が高度で、最も予後不良であった。P53異常蛋白がVEGF発現を誘導するものは血管新生を促し、腫瘍内血管密度を高め、癌の浸潤転移を促し、予後不良であることが明らかになった。また、早期胃癌症例(粘膜下層浸潤癌)94例を対象に腫瘍の発育進展形式とVEGFの発現、および血管新生の指標とされる微小血管密度(microvessel density;MVD)との関係について検討した。発育進展形式は、Pen A型(深部浸潤発育型:expansive)、Pen B型(深部浸潤発育型:infiltrative)、Super型(表層拡大型)および分類不能型として分類した。Pen A型はVEGF陽性率が他の発育進展形式に比べ有意に高く(66.7%)、MVDについてもPen A型は25.9±9.2と有意に高い値を示した。Pen A型の5年生存率は81.8%とSuper型の96.7%に比較し有意に低く、Pen A型再発例はすべてVEGF陽性例であった。多変量解析の結果、VEGFの発現はリンパ管侵襲とともに有意な予後因子であった。胃癌の初期進展において、Pen A型胃癌はVEGFを産生して血管新生を促し、静脈侵襲を来し易いと推定でき、そのため血行性転移による再発率が高く予後不良であると考えられた。さらにTGF-β1と胃癌の浸潤・転移について検討した。免疫染色にて胃癌の35.9%においてTGF-β1の発現を認め、奬膜浸潤・リンパ節転移と密接に関係しており、TGF-β1の発現陰性胃癌のリンパ節転移を免疫染色にて検討したところ54.2%にTGF-β1発現陽性を認めた。TGF-β1は癌の浸潤・転移と深く関連していると考えられた。 続きを見る
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