異物応答型プロテアーゼ前駆体の活性化機構

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異物応答型プロテアーゼ前駆体の活性化機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
牟田 達史(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997
概要(最新報告):
節足動物の一種であるカブトガニの血球細胞内顆粒には、感染菌表層物質に応答して活性化する体液凝固因子が存在する。これらの因子は、血球細胞の活性化にともなって体液中へと放出され、グラム陰性菌のLPSや真菌の(1→3)-β-D-グルカンなどの存在下、プロテアーゼ前駆体の連続的な活性化をともなうカスケード機構を介して、速やかに体液のゲル化を引き起こす。この体液のゲル化は、止血のみならず、感染菌の被包化に機能する。 我々は、この系の解析の過程で、LPS、β-グルカンに反応して自己触媒的に活性化するプロテアーゼ前駆体、Factor C、Factor Gを発見した。このうち、β-グルカン応答性をもつFactor Gの活性化機構について、これまでに以下の知見を得た。 Factor Gは1ng/ml以下の(1→3)-β-D-glucanによって両サブユニットともに限定水解を受けつつ活性化され、活性型セリンプロテアーゼへと変換される。この際、glucanとFactor Gの濃度比が活性化に重要であり、高濃度のglucan存在下では活性化はかえって阻害される。また、Factor Gの活性化には、ある一定の長さ以上のβ-グルカンが要求され、含まれるglucoseが7個以下の短いβ-グルカンは、Factor Gに結合するものの活性化能はない。さらに、この短いβ-グルカンは、長鎖β-グルカンによるFactor Gの活性化を阻害することが明らかになった。以上の結果より、Factor Gの活性化は、1分子のβ-グルカン上で複数のFactor G分子が相互作用することによって惹起されると考えられる。 続きを見る
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類似資料:

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パターン認識蛋白質の構造機能解析 by 川畑 俊一郎; KAWABATA Shunichiro
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