接着因子活性を有する新しい腫瘍関連抗原分子の機能解析

閲覧数: 3
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

接着因子活性を有する新しい腫瘍関連抗原分子の機能解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
渡邊 武(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997
概要(最新報告):
我々が樹立したヒト子宮癌より子宮腺癌細胞株Sisoをマウスに免疫して、Siso細胞に特異的に結合するモノクローナル抗体を作製した。得られた抗体22-1-1はヒト子宮癌細胞に結合する。200例以上の臨床例を用いた免疫組織学的検索により、子宮頚部及び体部の扁平上皮癌、同部の腺ガン、子宮内膜腺ガン、卵巣ガンに、22-1-1抗体により認識される抗原が高率に発現されていた。一方、正常子宮組織では全く発現されていなかった。22-1-1抗体が認識する抗原の子宮癌及び卵巣癌における陽性率はこれまで報告されたどのガンマーカーよりも非常に高く、さらにこの抗原は浸潤性の強い癌細胞で特に高率にしかも強く発現されていることがわかった。以上から、22-1-1抗体が認識する抗原は子宮癌、卵巣癌など婦人科領域のガン及び多くの固形癌の最も良い癌マーカーとなることがわかった。22-1-1抗体が認識する抗原分子はタンパク分子である。本研究では、22-1-1抗体が認識するヒト癌関連抗原(RCAS-1)をコードするcDNAを単離同定した。得られたcDNAは約1.1kbで、213個のアミノ酸から構成されるコア蛋白をコードしていた。BLAST等による検索では未知の分子であり、そのアミノ酸配列から、N末側に膜貫通部を持つII型膜タンパクであることが示された。このcDNAをCos細胞で発現させると約40kDaの膜タンパクが産生された。各種ヒト培養細胞株を用いて検討したところ、RCAS-1抗原に対する受容体が存在することが判明した。さらに、正常ヒトリンパ球上にもRCAS-1結合性の受容体が存在し、特に活性化T細胞、活性化NK細胞上にその受容体が強く発現されることがわかった。RCAS-1受容体陽性細胞であるK562細胞をRCAS-1抗原とともに培養すると細胞死が誘導されることがわかった。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

5
抗原認識受容体シグナル関連分子の網羅的解析 by 畠山 鎮次; HATAKEYAMA Shigetsugu
5.
抗原認識受容体シグナル関連分子の網羅的解析 by 畠山 鎮次; HATAKEYAMA Shigetsugu