受容体型チロシンキナーゼMerのリガンドの同定と機能解析

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受容体型チロシンキナーゼMerのリガンドの同定と機能解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
水野 健作(九州大学・理学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997
概要(最新報告):
私たちは、受容体型チロシンキナーゼSkyを同定し、そのリガンドがGas6であることを明らかにした。Skyは細胞接着因子様の細胞外ドメインをもち、Axl,Merとともに受容体型チロシンキナーゼの中で一つのサブファミリーを形成している。本研究では、Merのリガンドを同定し、その生理機能を解明することを目的とした。そのため、まずGas6の活性発現に必須の領域を同定した。Gas6の各構成ドメインを欠失した変異体を作製し、受容体への結合活性、受容体自己リン酸化活性、線維芽細胞増殖促進活性を測定した。その結果、C末端部の性ホルモン結合グロブリン(SHBG-like)ドメインのみからなる変異体が野性型と同程度の活性を示した。以上の結果に基づいて、SHBG-likeドメイン内に種々のプライマーを設定し、PCRを行ったが、Gas6に類似した蛋白質をコードするcDNAを得ることはできなかった。また、SHBG-likeドメインのcDNAをプローブとするlow-stringency hybridizationによっても、目的のGas6関連蛋白質のcDNAを得ることはできなかった。つぎに、Gla化されていないGas6変異体について、受容体結合活性を測定した結果、Gas6の約1/10の結合活性しか示さず、受容体自己リン酸化活性は認められなかった。以上の結果から、Gas6のC末端部SHBGドメインはGas6の受容体結合活性、増殖促進活性に必要十分であるが、全長のGas6分子においては、GlaドメインのGla化も活性に必須であり、Glaドメインが分子内アロステリック活性調節部位としてGas6の活性化に寄与していることが示唆された。最近、Gas6のGlaドメインはカルシウムイオン依存的にフォスファチジルセリンに結合し、Gas6の細胞接着活性に寄与していることが明らかとなった。Gas6は、Glaドメインを介して細胞膜に結合し、C末端SHBG-likeドメインを介して他の細胞の受容体型チロシンキナーゼに結合することによって、細胞間接着因子として機能すると考えられた。 続きを見る
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