c-mos産物の生理機能と細胞がん化機構の解析

閲覧数: 3
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

c-mos産物の生理機能と細胞がん化機構の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
佐方 功幸(九州大学・理学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997
概要(最新報告):
Mosは一般に細胞質に存在し,脊椎動物卵成熟およびNIH3T3細胞がん化においてMAPキナーゼ経路を活性化し,その機能を発揮すると考えられている。しかしながら,我々はこれまで,核移行シグナルを付加されたMosが野生型Mosと同様にNIH3T3細胞をがん化できることを示し,Mosが核においても機能することを示唆してきた。本研究では,ツメガエル卵成熟とNIH3T3細胞がん化におけるMos/MAPキナーゼ経路の核内での機能と下流経路に関し,以下の諸点を明らかにした。 1.ツメガエル卵に注入されたMosは一部核に移行し,MAPキナーゼを活性化することにより核膜崩壊(卵成熟の開始)をひき起こす。 2.生理的な卵成熟の進行には,Mos/MAPキナーゼ経路と協調的に働く核内因子も必須であり,その機能はcdc2キナーゼの脱リン酸化に関与している。 3.核移行シグナルを付与されたMosは野生型Mosと同様にNIH3T3細胞をがん化させることができ,その下流にはMek1,MAPキナーゼおよびc-Fosが存在する。 本研究を通して,ツメガエル卵成熟においてMosが核内でも機能し得ること,また,Mos/MAPキナーゼ経路と協調的に働く核内因子の存在が初めて示された。しかし,核膜崩壊におけるMos/MAPキナーゼ経路の標的(例えばラミン?)や上記の核内因子の正体については未だ不明であり,今後の研究が待たれる。一方,NIH3T3細胞のがん化においても,Mosは細胞質のみならず核内でも機能し,MAPキナーゼ,c-Fosを介してその機能を発揮することが示された。しかし,核内のMos/MAPキナーゼ経路がc-Fos以外の核内因子(例えば,FosB,Fra1,Fra2など)も標的にしているか否か,今後の課題として残っている。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

2
初期発生における細胞周期制御の研究 by 佐方 功幸; SAGATA Noriyuki
2.
初期発生における細胞周期制御の研究 by 佐方 功幸; SAGATA Noriyuki