細胞増殖抑制因子の構造と作用機構の解明

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細胞増殖抑制因子の構造と作用機構の解明

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
江本 由美子(九州大学・理学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
私が豚の脊髄抽出液中からみつけた細胞増殖抑制因子をShodex GS-220HPLC力ラムを用いてさらに精製をすすめた。細胞増殖抑制因子の画分には215nmの紫外吸収は殆どなく、一級アミンを多く含んでいた。この因子の性質はポリアミン(細胞培養液に添加するFBS中のアミンオキシダーゼで阻害物質に変化する)に似ているので、アミンオキシダーゼ処理の有無で、因子の細胞への作用をスペルミン、スペルミジン、プトレスシン(細胞への作用は少ない)の細胞への作用と比較した。その結果、この因子は、アミンオキシダーゼに殆ど影響を受けないこと、細胞に反応が現れるまでの時間が長いこと、の2点でこれらポリアミンとは違っていた。 この細胞増殖抑制因子は細胞形態を変化させるとともに細胞の還元活性を低下させる。因子量の指標として一級アミン濃度をとり、細胞活動の指標として細胞の還元活性をalamar Blueで測ることにより、因子の効果を定量化して、因子作用の因子濃度依存性を調べた。上皮由来細胞であるMDCK細胞に因子を添加した場合、アミン濃度にして0.1mM程度で還元活性は半減し、これは予め接着伸展させた細胞に添加した場合もトリプシン処理後細胞を撒いた直後に添加した場合も大差なかった。繊維芽細胞由来であるCHO細胞に因子を添加した場合、予め接着伸展させた細胞に添加すると殆ど還元活性は変化せず、細胞形態も変化しなかった。CHO細胞を浮遊培養状態にして因子を添加したり、あるいはトリプシン処理後細胞を撒いた直後に添加した場合には、MDCK細胞と同様の効果がみられた。 以上をこれまでの結果と合わせると、この脊髄由来細胞増殖抑制因子は、非特異的な毒物質ではなく、特定の状態の細胞に作用する新しい細胞活動調節因子であると考えられる。 続きを見る
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類似資料:

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細胞増殖抑制因子の精製 by 江本 由美子
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