ヒト抗体産生細胞における抗体軽鎖交換機構の解明と抗体の機能改変に関する研究

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ヒト抗体産生細胞における抗体軽鎖交換機構の解明と抗体の機能改変に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
立花 宏文(九州大学・農学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
ヒト抗体産生細胞における抗体軽鎖交換現象(Light chain shifting)を解明するため、Light chainshiftingの誘導に影響を与える因子の探索およびその作用機構の検討を行った。まず、遺伝子組み換えを触媒する酵素RAG-1およびRAG-2が、Light chain shiftingが誘導される細胞に発現していることを明らかにした。B細胞に特異的に感染するEpstein-Barr virusの構成タンパク質の一種であるEBNA-1が、RAG-1、RAG-2の発現を誘導し、別の構成タンパク質であるLMP-1が逆にその発現を抑制することが報告されていることから、Light chain shifting誘導性の抗体産生細胞におけるこれら遺伝子の発現を検討したところ、EBNA-1は発現していたが、LMP-1は発現していなかった。こうした遺伝子の発現が、本来発現しないとされる抗体産生細胞においてRAG-1、RAG-2が発現している原因のひとつではないかと考えられた。また、ヒト抗体産生細胞HB4C5をcaffeineで刺激することによりLight chain shiftingが誘導できることを明らかにした。そこでcaffeincによる軽鎖交換誘導の原因を探るため、抗体遺伝子の組み換えが起こるために必要十分と考えられている条件、組み換え酵素RAG-1、RAG-2の発現量と、組み換え前の遺伝子座からの未熟な転写(胚型転写)の活性を検討したところ、RAG-1およびRAG-2、胚型転写物のいずれの発現量もcaffeineにより顕著な変化は認められなかった。以上の結果から、caffeineによる軽鎖交換の誘導には、これまで抗体遺伝子の組み換えに必要十分であるとされてきたRAG-1.RAG-2の発現や胚型転写活性以外の因子が関与し、それがcaffeineによって活性化された可能性が示唆された。 続きを見る
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