嗅覚情報処理機能単位と考えられる嗅球糸球体についての定量的、定性的解析

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嗅覚情報処理機能単位と考えられる嗅球糸球体についての定量的、定性的解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
QUANTITATIVE AND QUARITATIVE STUDY OF PERIGLOMERULR CELLS IN THE MAIN OLFACTORY BULB
責任表示:
小坂 克子(九州大学・医学部・講師)
KOSAKA Katsuko(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
近年の分子生物学的解析から個々の嗅細胞は単一の匂い分子レセプターのみを発現し、同じタイプの嗅細胞が特定の嗅球糸球体に収束して投射することが明らかとなり、嗅球糸球体が匂い伝達における機能的基本単位であることが証明された。我々は、基本単位である糸球体のニューロン、シナプスの構成の解析を進め、従来、嗅球の基本構造とシナプス結合は非常に簡単に考えられてきたが、共焦点レーザー走査顕微鏡を用いた免疫細胞化学法を中心とした形態学的解析から、嗅球糸球体層の介在ニューロンは多様なグループからなることが判明した。 ラットを始めとする齧歯類の嗅球糸球体層の介在ニューロンは細胞体の化学的性質によりGABA陽性、カルレチニン(CR)陽性、およびカルビンヂン(CB)陽性の3つのグループに分れた。特にラットにおいては各々は全体の細胞の20%、20%、10%であった。さらに各々のグループは、突起の分布状態、特に嗅細胞の軸策との関係について異なっており、我々は、嗅球糸球体層において従来単一のものと報告されていた傍糸球体ニューロンを、タイプ1、タイプ2の2グループに分類することを提唱した。嗅細胞から入力を受けるタイプ1ニューロンはGABA陽性グループを中心とし、嗅細胞からほとんど入力を受けないタイプ2ニューロンは、CR、CB陽性ニューロンが主体となる。更に、電子顕微鏡による解析からタイプ2ニューロンはGABA系の入力を受けていることが判明しているので、両者の相互作用の存在が示唆された。また、この領域の主要な投射ニューロンである僧帽細胞とのコンタクトもタイプ1、タイプ2ニューロンで差があることが示唆されるデーターを得た。このような解析から、嗅球糸球体内では、従来考えられていたよりはるかに複雑な情報処理が行われていると考えられる。 続きを見る
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