中国ナショナリズムと少数民族文化の変容過程に関する文化人類学的研究

閲覧数: 29
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

中国ナショナリズムと少数民族文化の変容過程に関する文化人類学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
CULTURAL ANTHROPOLOGICAL STUDY ON CHINESE NATIONALISM AND THE CHANGING PROCESS OF MINORITY CULTURES
責任表示:
丸山 孝一(九州大学・人間環境学研究科・教授)
MARUYAMA Koishi(九州大学・人間環境学研究科・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1999
概要(最新報告):
本研究は中国の少数民族政策を分析して、少数民族文化の持続と変容がナショナル・ポリシーの中でどのような位置づけをされているかを明らかにすることを目的とした。ここでは特に新疆ウイグル族と朝鮮族とを対象民族として選び、社会主義経済から市場経済への移行期における問題点を明らかにした。この変容過程において、われわれは次の2つの段階があることを指摘した。 第一に、少数民族の自立性を認め、伝統的文化の存続を容認する政策である。少数民族地域における民族学校の活動はその一例であり、これは基本的に憲法によって保証されたものである。しかし、第二に指摘しなければならないことは、各民族の自立的文化の維持発展要求よりも中央政府によるナショナリズムの方が優越し、民族文化発展の限界が国家によって抑制されるという点である。憲法における民族文化の保証は全体の国家的レベルで限度をもうけられている。これは中国における少数民族政策の基本的特徴で、ここに少数民族優遇政策の限界がある。これは一般的に多民族国家におけるナショナリズムの限界ともいうべく、近年におけるアメリカのアファーマティブ・アクションの限界とも比較して検討されるべき課題であると認識している。 中国の少数民族地域における経済的後進性は政府自体によっても特に問題とされており、同地域における経済発展が重点政策になろうとしている。しかし他方では、過去1,2年間、特定宗教団体に対する政府の締め付けが一段と厳しくなっており、これが少数民族の宗教活動にどのような影響を及ぼすのかは、今後引き続き観察を要するところである。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

5
中国少数民族の教育に関する基礎的研究 by 丸山 孝一; MARUYAMA Koichi
5.
中国少数民族の教育に関する基礎的研究 by 丸山 孝一; MARUYAMA Koichi