生態系育成機能を有する護岸ブロックの開発

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生態系育成機能を有する護岸ブロックの開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
小松 利光(九州大学・工学研究科・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
護岸ブロックは洪水時に流水から河岸を護らなければならないという絶対的な使命を負っているが故に、コンクリートの魂として岸の地山と河川空間を遮断・隔絶してきたが、これは生態系にとっては決定的な障壁であった。豊かな生態系育成のためにこの問題をブレークスルーすべく本研究では発想を180゚転換し、まず岸の地山と河川空間を連続させることを前提とし、そのためにはどのような工夫が必要かつ可能であるかを検討した。その結果、2層構造ならびに石垣構築思想の導入により、この問題をクリヤできる目処がついた。しかしながら、従来の常識を履すような開発コンセプトであること、また失敗すれば災害と直結することから、地道かつ速やかな研究の蓄積が必要と判断された。そこで十分な護岸機能をもちながらかつ豊かな生態系育成機能も兼ね備えた護岸ブロックの開発を行った結果、以下の結論が得られた。 1. 排水のための上部空間を上向き構造としてグリ石を押えたり、また石垣構築のコンセプトを導入したりして、吸い出し防止を図った。また洪水時の河川の流水による客土の流出を防げるような下部空間の構造を室内実験から明らかにして仕切り板を導入した。 2. 豊かな生態系育成のために最も適した2層構造の決定を行った。また多雨期には植物が根腐れを起こさないように適度な水はけを、渇水期には枯死しないような適度な保水性をもつ客土材料の研究を行った。その際、土→細かい土砂→粗い土砂→グリ石→となる径の違いを利用して(石垣の構造)、最適構成材料を決定した。 3. 地山の地下水位が河川水位より高い場合に排水が行えるように、グリ石を充填した上部排水空間をブロック内に設けるが、目詰まりせずに排水機能を維持できることを室内実験より確認した。また、平成10年度には現地実験を行い、良好な結果が得られた。 4. 本研究開発により、中木だけでなく柳のような高木まで植裁できる護岸ブロックが開発された。 続きを見る
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類似資料:

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沿岸海域環境再生に関する総合的研究 by 小松 利光; TOSHIMITSU Komatsu
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