口腔癌の発生・発育における転写因子およびゲノムの異常に関する分子病理学的研究。

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口腔癌の発生・発育における転写因子およびゲノムの異常に関する分子病理学的研究。

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
小林 家吉(九大・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
当初予定していた口腔扁平上皮癌におけるゲノムの転座およびヘテロ接合性の消失の解析については、設備の都合で準備段階である。細胞増殖制御因子であり、転写因子のひとつであるp53癌抑制遺伝子の変異とEpstein-Barrウイルス(EBV)およびHuman papilloma virus(HPV)感染の状況をtranscriptase-polymerase chain reaction-single strand conformation polymorphism(RT-PCR-SSCP)法により検索し、p53遺伝子の"the major mutation hot spots"との関連性や、患者の予後との関係について検索した。その結果、46例の口腔扁平上皮癌患者のうち20例にp53のhot spots mutationを検出した。またHPV-16、-18をそれぞれ9例および25例にに検出した。HPV-16の感染とp53のhot spots mutation、あるいはリンパ節転位との間に有意な関連性を認め、HPV-16の感染が口腔扁平上皮癌の生物学的態度に重要な関連性を有することが解明された。また、HPV-16、-18のE6蛋白はp53蛋白と結合することによりp53蛋白の細胞周期制御機能を喪失させることが知られている。そこでp53のhot spots mutation、あるいはHPV-16、-18感染例における細胞増殖活性をKi-67抗体を用いて免疫組織化学的に検出した。その結果、免疫組織化学的に検出されたp53蛋白の異常発現は、必ずしも遺伝子レベルでの点突然変異を示すものではないことが明らかとなった。これらの結果を纏めて、現在英文雑誌に投稿中である。今後は、p53のhot spots mutationなど、損傷されたDNAの修復に関連したRNAポリメラーゼII基本転写因子(TFIIH)の構成要素であるexsion repair cross complementation(ERCC)2とERCC3のcDNAにおける異常を検索し、口腔扁平上皮癌化過程のごく初期にTFIIHのDNA修復異常が関与しているか否かを明らかにする。 続きを見る
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