歯牙発生過程における細胞応答の変化と細胞増殖因子のシグナル伝達経路について

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歯牙発生過程における細胞応答の変化と細胞増殖因子のシグナル伝達経路について

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
清島 保(九州大学・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
歯牙形態形成は、他臓器と同様に時空間的に特異的な上皮-間葉相互作用により制御されるため、臓器形成における分子メカニズムの研究に適したモデルの1つである。その機能解明のために、歯牙成長過程における細胞増殖活性域、増殖停止域、細胞死域の経時的および空間的な発現パターンの詳細な把握が重要となる。本研究では、マウス(胎齢11-19日)下顎第一臼歯を対象とし、細胞増殖活性検索にはBrdU免疫染色法を、細胞死検索にはTUNEL法を用いて検討した。さらに、両者による二重染色を行い、以下の結果が得られた。 細胞死域は、細胞増殖活性域に比べ、特異的な分布様式を示し、6つの部位:1) initiationstageにおける口腔粘膜上皮最外層、2) bud stagc以降のdental lamina、3) bud stage以降の最近心上皮、4) enamel knot、 5)secondary enamel knots、 6)be11 stage以降のstc11ate reticulumに限局していた。また二重染色法及び発育段階毎の3次元的復構により、増殖停止域は細胞死域とほぼ同様であるが、細胞死域周囲を常に取り囲む様な分布様式を示した。 これらより、部位特異的な細胞増殖停止と細胞死は、歯牙形態形成過程おいて、歯牙発生部位の決定や複雑な咬頭形態形成に密接に関与している不可欠な組織内イベントであることが示唆された。これらの結果は97年度歯科基礎医学会及び98年度口腔病理学会にて報告をし、現在英文論文として投稿中である。 さらにこれらの現象に関与する各種の制御因子について検索を進め、in situ hybridization法(ISH)およびISHでは同定困難な組織切片内の微量なmRNAの発現の同定を行うため、PCRによる高感度な検出をスライド上で行うin situ RT-PCRを用いている。in situ RT-PCRにはスライド標本および目的の遺伝子により各々の条件設定が求められるため、その条件設定を行っている。 続きを見る
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