頭頚部癌細胞に対する遺伝子治療−アポトーシス誘導−に関する研究

閲覧数: 14
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

頭頚部癌細胞に対する遺伝子治療−アポトーシス誘導−に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
中島 寅彦(九大・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
当科では頭頸部癌の放射線治療に際し、5-FU,Vitamin Aを併用するFAR療法を行っている。今回、FAR療法を行った癌細胞はin virto,in vivoでアポートシスをおこして死んでゆくことがわかった。そこで頭頸部癌のなかでも上顎癌、喉頭癌を対象にアポトーシス関連遺伝子産物p53の発現とFAR療法による癌組織のアポトーシス感受性および症例の予後との相関を検討した。上顎癌、喉頭癌ではそれぞれ65%,48%の症例にp53の過剰発現がみられたが、p53発現と予後の間に関連は認めなかった。p53発現とFAR療法後の癌組織のApoptotic Indexの間にも相関は認めなかったが、症例数をふやして再検討する必要がある。p53の過剰発現は癌周囲の正常組織、前癌状態から認められ、病理学的な変化以前の遺伝子レベルの細胞の変化をとらえている可能性がある。今後は野生型p53をin virtoで頭頸部癌細胞に導入し、その抗腫瘍効果をみてゆく予定である。 さらに喉頭癌におけるcyclinD1の発現と症例の臨床経過との関連についても検討した。免疫組織化学的に喉頭癌症例の30.4%にcyclinD1の過剰発現を認めた。1次治療後の腫瘍の再発の有無とcyclinD1発現を検討すると、cyclinD1陽性群の再発率53.5%は陰性群の再発率18.5%に比し有意に高かった。喉頭癌はほとんどの症例がその1次治療をFAR療法にて行っていることから、cyclinD1発現も腫瘍のアポトーシス感受性を左右する因子といえる。 続きを見る
本文を見る

類似資料: