悪性神経膠腫によるDNAミスマッチ修復異常とアリキル化剤ACNU治療効果の検討

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悪性神経膠腫によるDNAミスマッチ修復異常とアリキル化剤ACNU治療効果の検討

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
稲村 孝紀(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
31例の脳腫瘍パラフィン標本を用いて、DNAを抽出し患者の白血球内に存在するDNAとマイクロサテライト領域の長さの違いを検討し、マイクロサテライト不安定性、すなわちDNA修復酵素の異常の有無を推測した。さらに患者の転帰を検討することにより、アリキル化剤ACNUの効果との相関も検討した。 マイクロサテライト領域は2、5、10、11、13番染色体上の5つのマイクロサテライト領域について検討したところ、10番染色体上のマイクロサテライト領域の不安定性を悪性のgliomaで検出した。この異常はglioblastomaよりもanaplasticastrocytomaで高頻度に検出された。このマイクロサテライト領域はgliomaの悪性化に関与するとされている領域のすぐ近くにあり、この領域の異常を検出している可能性もあった。アリキル化剤ACNUの治療効果との検討では、この薬剤に反応しにくいglioblastomaよりも、この薬剤に反応したanaplastic astrocytomaにおいてマイクロサテライト不安定性を認めた。しかしながらanaplastic astrocytoma8例の検討では、マイクロサテライト不安定性を認めた4例は生存期間が短く、認めなかった4例は生存期間が長かった。 マイクロサテライト不安定性はDNA修復酵素の異常を反映しているものと考えられており、gliomaの組織においてこれらの異常が認められたことは、gliomaの悪性化にDNA修復酵素の異常が関与していることが考えられた。 続きを見る
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