トランスジェニック法による新しい間質性肺炎モデルマウスの作成と解析

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トランスジェニック法による新しい間質性肺炎モデルマウスの作成と解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
宮崎 吉孝(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
呼吸上皮特異的プロモーター(surfactant protein C promoter以下SPC)のコントロール下に異種抗原hen egg ovalbumin(以下OVA)を発現するトランスジェニクマウス(SPC/OVA Tg)を作成し、解析を行った。ノーザンブロット法および組織学的方法で、呼吸上皮におけるOVAの発現を確認した。マウスに対してOVAによる免疫を行った後、抗OVA抗体価をELISA法で測定し、OVAに対するT細胞増殖反応をチミジン取り込み法によって測定した。これらの方法によって、SPC/OVA TgにおいてOVAに対する免疫寛容が成立しているかどうかを検討した。 ノーザンブロット法および組織学的方法で呼吸上皮におけるOVAの発現が確認でき、計画どおりのトランスジェニックマウスが作製された。このトランスジェニックマウスにおいて間質性肺炎等の肺病変の発症は認められなかった。OVAによる免疫を行った後も有意な肺病変の発症は認められなかった。OVAによる免疫後のOVA抗体価およびT細胞増殖反応を行った結果では、トランスジェニックマウスと野生型マウスの間で有意な差は認められなかった。トランスジェニックマウスにおいて、呼吸上皮抗原であるOAVに対する免疫寛容が成立していないことが確認された。 以上よりOVAそのものは生体にとって無害であって肺病変の原因とならないことが確認された。OVAが呼吸上皮に存在し、かつ同一生体内においてOVAに対する免疫寛容が成立していないにもかかわらずOVA特異的な反応が起こらない理由については隔絶のメカニズムが想定された。そのため正常肺構造を障害し、隔絶のメカニズムを破壊する目的でブレオマイシンの投与を行った。ブレオマイシン投与後、OVA特異T細胞の局所浸潤が起こり間質性肺炎が発症した。 続きを見る
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