B細胞分化過程における活性化とアポトーシスの制御機構

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B細胞分化過程における活性化とアポトーシスの制御機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Regulation of activation and apoptosis during B cell differentiation
責任表示:
本山 昇(九州大学・生体防御医学研究所・助教授)
MOTOYAMA Noboru(九州大学・生体防御医学研究所・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
リンパ球の活性化と細胞死の制御は、正常な免疫系の維持に極めて重要である。B細胞の活性化と細胞死は、細胞表面の抗原レセプターからのシグナルおよびCD40を代表する補助受容体からのシグナルによって誘導される分子群によって高度に制御されている。このような制御メカニズムの破綻は、免疫不全や自己免疫疾患などの発症の原因となる。そこで本研究は、シグナル伝達分子であるLynのノックアウトマウスにおける免疫応答の熟成と未成熟B細胞株WEHI-231を用いて、抗原受容体を介したアポトーシスの制御メカニズムを解析した。 (1) Lyn欠損マウスにおける免疫応答の解析 胚中心の形成が生じないLyn欠損マウスにおいて、抗体の親和性の上昇が認められるかどうかを検討した結果、野生型マウスと同程度に抗体の親和性の上昇および抗体遺伝子の体細胞突然変異が認められた。これらの結果は、免疫応答の成熟における胚中心の機能に関して新たな問題を提起している。 (2) 抗原レセプターを介したB細胞のアポトーシス 未成熟B細胞株であるWEHI-231は、抗原レセプターからのシグナルによってアポトーシスが引き起こされる。B細胞抗原レセプターを介したアポトーシスにおいてミトコンドリアの変化およびCaspaseの関与を検討した。刺激後24時間でCaspaseの活性化が認められた。また、同様にミトコンドリアの膜電位の低下および活性酸素の上昇が認められた。Caspaseの阻害剤でCaspaseの活性を阻害するDNAの断片化は抑制されたが、細胞膜の膜透過性の変化およびミトコンドリアの膜電位の低下は抑制できなかった。以上の結果より、B細胞抗原受容体を介した細胞死では、ミトコンドリア上で変化が起こり、Caspaseの活性化を介したアポトーシスと膜電位の低下によるネクローシスが誘導されることが明らかになった。 続きを見る
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