遺伝子クローニングのための染色体工学システムの開発

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遺伝子クローニングのための染色体工学システムの開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
The establishment of chromosome engineering for the gene cloning
責任表示:
加藤 秀則(九州大学・生体防御医学研究所・講師)
KATO Hidenori(九州大学・生体防御医学研究所・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1999
概要(最新報告):
遺伝子のクローニングシステム作りのための第一段階として、放射線照射により得られた種々の長さの欠失をもった1番染色体を作製した。1q31-telのSTSマーカーでスクリーニングした後有用な1番染色体長腕断片を得た。これらの微少核融合を用いて子宮内膜癌細胞株(HHUA)に導入した。その結果、1q32-41の領域にHHUAを老化に導く活性が存在することが判明した。この放射線照射により得られた染色体断片(STFs)は数10〜数100Mbの大きさであり、遺伝子クローニングの第一段階として有用であることが判明した。さらに、テロメア-繰り返し配列を1Kbもったベクターにこの領域内に存在するSTSマーカーをプライマーとして増幅したDNA断片(5〜10Kb)を組み込み、ヒト1番染色体にターゲッティングすることにより、特定のSTSマーカーより遠位側の欠失をもった1番染色体断片を作製し(Tel-STFs)、HHUAへ移入し増殖ないしテロメレースの変化を分析する試みを行った。結果としては有用なTel-STFsは少数しか得られず、今後効率を上げることを検討課題とした。chromosome pulverizationに関しての基礎的検討ではpulverizationを起こした後のA9細胞などへのキャリアー細胞への移入が効率良く行えず、この点も再検討することとした。この遺伝子座領域をさらに限局する他の方法として、内膜癌症例60例の検体を用いて、1q32-41内のSTSマーカーにより、ヘテロ接合性消失の検討を行った結果子宮内膜癌抑制遺伝子は、このD1S459〜225の領域に存在することが明らかとなった。D1S459及び225陽性YACクローンをGenethon社から得、細胞死誘導活性を検討した結果やはり細胞死が誘導された。さらにBACライブラリーをスクリーニングし、748H11に含まれるBACクローンを得、同様にHHUAに導入すると、そのひとつにより、やはり同程度の細胞死が誘導された。現在このBACクローンより遺伝子の単離を試みている。 本研究では疾患の原因遺伝子のクローニングシステムの開発として、1番染色体長腕上の子宮内膜癌抑制遺伝子の単離をモデルとして検討を行った。微小染色体融合で染色体を同定し、さらに当該染色体の断片であるSTFを作製し染色体の位置を機能的に解析することは、目的の遺伝子座の狭小化に極めて有用であった。これよりさらに領域を特定し1Mb程度に絞り込むことにより従来のYAC,BACテクノロジーが応用でき、遺伝子単離が可能となった。この領域の特定に今回は精密なSTFマッピングを用いたが今回基礎的検討を行ったtel-STFなども今後応用が期待される。 続きを見る
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