癌化におけるHPVE7の役割

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癌化におけるHPVE7の役割

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Transcriptional analysis of HPV16E7.
責任表示:
西田 純一(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
NISHIDA Jun-ichi(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
1. HPVE7によるSMαアクチンの発現抑制:HRVE7(E7)はRb及びc-junとの結合性を有する。SMαアクチンは、MyoDによって転写が活性化され、その機能はRb、c-junにより抑制される。変異E7による解析の結果、E7とc-junとの会合がSMαアクチン発現抑制に必要であることが制御した。しかしAP1活性を欠くが、E7との結合能は保たれている変異c-junは野生型E7のSMαアクチン転写抑制能には影響を与えなかった。従って、E7によるSMαアクチン発現抑制にはAP-1活性の増大とは異なる分子機構でのc-junとの相互作用が必要であると推測された。 2. E7によるbcl-2の誘導:E7導入により不死化したラット線維芽細胞(REF)ではbcl-2の発現が亢進していたが、NIH3T3、3Y1、RatlaにおいてはE7のbcl-2誘導作用は示されなかった。E7にはアポトーシス誘導能があることから、細胞の不死化課程でbcl-2発現の亢進が獲得された可能性が観測された。一方、bcl-2はテロメレース活性を増殖し、またテロメレース活性は細胞の不死化との関連性が指摘されている。そこで、テロメレース活性の有しない初代培養細胞を用い、E7によるアポトーシスをbcl-2が相補し、永代増殖能の獲得に寄与するか否か解析中である。 3. HPVゲノムの解析による子宮頚癌リンパ筋微小転移の診断:PCRサザン法により、子宮頚癌症例でのリンパ筋における、HPVゲノムの有無を解析し、病理学的診断との比較を行った。病後診断でリンパ節転移陽性症例は全例にHPVゲノムが検出された(64例中10症例)。リンパ節転移陰性症例54例中45例(83%)は、ゲノム解析により、転移(+)と診断され、PCR-サザン法を用いたリンパ節転移診断が非常に高感度であることが示された。今後は、予後との相関を追跡調査する予定である。 続きを見る
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