新しい癌転移関連遺伝子mta1のヒト消化器癌における発現の検討と分子生物学的解析

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新しい癌転移関連遺伝子mta1のヒト消化器癌における発現の検討と分子生物学的解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
藤 也寸志(九大・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1999
概要(最新報告):
(1)各種消化器癌におけるmta1遺伝子の発現の検討と消化器癌の浸潤転移との関連; 食道癌30例、胃癌34例、結腸直腸癌36例を対象とし、癌組織(T)と各々の正常粘膜(N)よりtotal RNAを抽出しRT-PCR法を用いてmta1 mRNAの発現を検討した。発現量の比が、T/N≧2の割合は、食道癌で40.0%、胃癌で38.2%、結腸直腸癌で38.9%であった。食道癌ではT/N≧2群で外膜浸潤陽性症例が有意に多かった。胃癌ではT/N≧2群で、漿膜浸潤陽性症例とリンパ節転移が有意に多く、さらに静脈侵襲が多い傾向にあった。結腸直腸癌ではT/N≧2群で、有意に壁深達度が高く、リンパ節転移が多く、またリンパ管侵襲が多くDukes′stageが進んでいる強い傾向があった。この結果はmta1遺伝子が癌浸潤と関与していることを強く示唆しており、mta1 発現の検索は広く消化器癌一般の悪性度を評価する上で有用である可能性があると思われた。 (2)mta1蛋白の分子生物学的機能解析; 現在、senseおよびantisense mta1 cDNA遺伝子導入実験を行っており、stable cloneの単離が終了した。さらにmta1蛋白の全領域やSH3-binding domainなどをmyc-tagged蛋白として発現させ、細胞内局在の決定やリン酸化の有無、結合蛋白の同定などを行っている。これらにより、mta1蛋白の機能が明かになると思われる。また、mta1 antisense oligonucleotideはin vitroで細胞増殖抑制効果があることが分かり、癌遺伝子治療の標的に成りうる可能性がある。 続きを見る
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