酸化的ストレス状態のインビボ評価のための放射性標識抗酸化剤の開発

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酸化的ストレス状態のインビボ評価のための放射性標識抗酸化剤の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
前田 稔(九州大学・薬学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997-1998
概要(最新報告):
アスコルビン酸(AsA)のフッ素標識アナログである^<18>F-FAAの組織への取り込みと酸化ストレス状態との相関性を検討するために,ジエチルマレイン産(DEM)前投与により作成したグルタチオン(GSH)低下病態モデルラットにおける^<18>F-FAAの生体内動態を調べた。DEM前投与量が0,3.1,4.7,6.2mmol/kgとそれぞれ異なるモデルラットにおいては,投与量に依存してすべての組織でGSH含有量が下がったが,それと同様に^<18&gt;F-FAAの取り込み(組織/血液比)の減少が認められた。 このことからGSH組織内濃度に依存して^<18>F-FAAの集積も変化していることが明らかとなった。DEM6.2mmol/kg投与群における^<18>F-FAA動態の経時的な変化を追跡すると,特に脳組織内の放射能は投与後60分で最大に達し,その後は血液と定常状態を示す傾向を認めた。これは投与した^<18>F-FAAが酸化型の化学形のままで細胞膜を自由に透過している結果ではないかと考えている。脳内には酸化的ストレスで生じたデヒドロAsAを還元型に戻すGSH濃度依存性の酵素的還元機構が存在し,GSH濃度の低下は組織内のAsA濃度を減少させることが知られていることから,その可能性の1つとして^<18>F-FAAもAsAのグルタチオン依存性還元反応を受けている事が示唆された。 さらにSPECTへの展開をも考慮に入れた標識核種を放射性ヨウ素に置き換える分子設計を行なった。AsAの2位水酸基にiodobenzyl基を有するヨウ素化アスコルビン酸(IAA)の合成に成功した。それは脂溶性の指標logP値が0.78でAsAとしてのインビトロ還元活性も60.1%を保持していることが明らかとなり,IAAが脳を標的としたインビボトレーサ分子として適していることが期待された。現在,その標識合成について検討中である。 続きを見る
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類似資料:

10
酸化ストレス・レドックスの生化学 by 谷口, 直之; 淀井, 淳司
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