自己免疫疾患の原因解明・制御を目的としたペプチドライブラリーによる原因抗原の解明

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自己免疫疾患の原因解明・制御を目的としたペプチドライブラリーによる原因抗原の解明

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
笹月 健彦(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1997
概要(最新報告):
自己免疫疾患は、特定のHLAと相関することが知られている。その分子機構は疾患感受性のあるHLAに結合した何らかのペプチドによって活性化および増殖したT細胞が疾患の成立に大きく寄与していると考えられている。このようなペプチドを解析する新しい方法論として、ペプチドライブラリー法を検討した。 代表的自己免疫疾患である慢性関節リウマチはHLA-DRB1*0405遺伝子と強い相関を示すことが知られ、DRB1*0405分子に結合した何らかのペプチドによって活性化および増殖したT細胞が関節組織において組織傷害を引き起こしているという仮説が考えられている。209種のペプチドの合成を行い、等量性のよりペプチドミクスチャーの合成に成功した。慢性関節リウマチ患者の関節液中のリンパ球の認識する抗原解析のために、このライブラリーペプチドおよび慢性関節リウマチと相関を示すHLA-DRB1*0405分子を発現したPBLを抗原提示細胞として利用し、慢性関節リウマチ患者の関節液中のリンパ球の増殖および株化およびその特異性の解析を行った。未知抗原の代わりにライブラリーペプチド(20^9種のペプチドを含む)を用いることで、関節液リンパ球がT細胞株として十分量増殖することが明きらかとなった。また、得られたT細胞株は、HLA-DRB1*0405を発現したトランスフェクタントを抗原提示細胞とした系で、20^9種を含むライブラリーペプチドおよび各アミノ酸ミックス部位を20のアミノ酸に展開した20^8種のサブライブラリーペプチド、180組中の特定のペプチド群に強い増殖反応を示した。すなわち、疾患と相関のあるHLA-DRB1*0405分子に拘束されたT細胞が選択的に増殖しており、これらのT細胞中に自己免疫応答に関与するT細胞が含まれている可能性が考えられた。今後、これらのT細胞株のこれまでに報告されている自己抗原(II型コラーゲン、熱ショックタンパク等)に対する反応性、関節液中の未知の自己抗原に対する反応性、ライブラリーペプチドへの反応パターンに基づいて既存のデータベースより検索された自己抗原ペプチドに対する反応性を検討することで、自己免疫現象に関与するペプチドの解析が進むものと考えられる。 続きを見る
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