共役型リノール酸の生理機能解析(とくに免疫機能に及ぼす影響)

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共役型リノール酸の生理機能解析(とくに免疫機能に及ぼす影響)

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
菅野 道廣(九州大学・農学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
反芻動物の体脂肪に特異的に存在する共役型リノール酸(CLA)は、きわめて低レベルの摂取で乳癌の抑制、動脈硬化の軽減など特徴的な生理機能を有することが示されてきている。本研究では、CLAの新しい機能性として、その代謝的効果を考慮し、免疫機能への影響を検討した。In vitroでのラット腸間膜リンパ節(MLN)および脾臓リンパ球によるカルシウムイオノフォア刺激に伴う抗体産生や肥満細胞によるロイコトリエンB4(LTB_4)産生に対しては、CLAはまったく影響しなかった.しかし、CLAを0.5および1.0%含む食餌を3週間与えたラットでは、対応するリノール酸食群に比べ、MLNによるIgGおよびIgM産生が増加し、IgE産生が抑制された.脾臓ではさらにIgA産生増加が認められた。腹腔滲出細胞および脾臓と肺によるLTB_4とLTC_4の産生は減少傾向を示した.血清および脾臓のプロスタグランジンE_2濃度も低下した.これらの組織のリン脂質の脂肪酸組成を分析した結果、ロイコトリエン産生の基質となるアラキドン酸の割合はほとんど変化せず、n-3系多価不飽和脂肪酸の割合がCLAの食餌レベルに依存して増加する傾向にあった.一方、本研究で購入した化学発光検出装置による組織リン脂質中の過酸化物の測定の結果、CLAはとくに脂質過酸化物の生成を促進しないことが観察された。このことは組織のTBA値からも支持された.なお、CLAの腸管吸収率はリノール酸より低く、かつその構成脂肪酸により差があること、各種組織への取り込みにも差があり、かつ、肝臓リン脂質構成成分へも不均一に取り込まれることが確認された. これらの結果は、CLAが免疫賦活作用および抗アレルギー活性を有することを指摘している.さらに、CLAの発癌抑制作用に免疫系への影響が関与する可能性も示唆された. 続きを見る
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