高親和性可溶性TCRおよびMHC/ペプチド複合体による選択的免疫制御法の開発

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高親和性可溶性TCRおよびMHC/ペプチド複合体による選択的免疫制御法の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Development of soluble TCR and soluble MHC/peptide compelx with high affinity for their ligands
責任表示:
笹月 健彦(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
SASAZUKI Takehiko(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996-1998
概要(最新報告):
従来、抗原特異的CD4陽性T細胞は、in vitroで抗原及び抗原提示細胞とサイトカインの存在下で培養することにより樹立されてきた。しかしながら、この方法では、その頻度を正確に評価することは困難であり、またサイトカインの影響によりT細胞の機能に偏りが生じる可能性がある。これらの問題を克服するために、可溶性四量体MHCクラス II/ペプチド複合体の開発を試みた。対象としたMHCクラス II分子であるI-A^b分子は、細胞外ドメインのみで発現されると十分量のヘテロダイマーが回収できない。これは、1つにα鎖、β鎖の会合不全によると考えられる。そのため、それぞれのC端にロイシンジッパー構造のアミノ酸配列を導入し、また結合ペプチド(Eα)をI-Aβ鎖に共有結合させるという工夫を行った。さらに、一方のロイシンジッパー配列のC端にシステイン残基をコードするようにした。このコンストラクトをバキュロウイルスベクターを用いて昆虫細胞で発現、精製した後、遊離システインを特異的にビオチン化し、これをストレプトアビジンと架橋することで可溶性四量体MHCクラスII/ペプチド複合体を樹立した。この分子は抗原特異的CD4陽性T細胞株をフローサイトメトリーにて直接検出し得た。 さらに同様の方法を用いてI-A^b/Eαペプチド複合体を特異的に認識する可溶性T細胞受容体(N3-5LZ)を作成した。BIAcoreを用いたI-A^b/Eαペプチド複合体とN3-5LZの結合動態の解析において、ストレプトアビジンセンサーチップ上でビオチン化N3-5LZの四量体を形成させると、単量体を固相化した時に比べ著明な解離時間の延長を認め、その親和性は約300倍上昇した。 以上multivalent可溶性TCRおよびMHC/ペプチド複合体を樹立し、各々のリガンドを直接同定単離する方法論を確立した。この方法論は今後T細胞分化、自己免疫、移植免疫あるいは癌免疫といったさまざまな分野で応用可能であると考えられる。 続きを見る
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