動脈壁リモデリングの制御機構における血管内皮細胞機能に関する分子病理学的研究〜血管壁遺伝子導入による細胞相互反応の分子機序の解明〜

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動脈壁リモデリングの制御機構における血管内皮細胞機能に関する分子病理学的研究〜血管壁遺伝子導入による細胞相互反応の分子機序の解明〜

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Endothelial Modulation of Vascular Remodeling
責任表示:
居石 克夫(九州大学・医学部・教授)
SUEISHI Katsuo(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
血管内皮細胞機能の解析を中心にした血管壁障害、修復過程における血管壁リモデリングの分子機構について、本研究で得られる主な研究成果は以下の通りである。 1.血管壁リモデリングと障害内膜内血管新生:1)ヒト冠動脈の硬化内膜にみられる新生血管の病理は、活動性硬化病変であることを示し動脈硬化進展と密接な相関があること、2)本病変の発生には増生平滑筋細胞やマクロファージが産生しているVEGFが関与している可能性があること、3)VEGF遺伝子導入によりヒト病変に極似した動物モデルを作製したこと、4)低酸素によるVEGF発現の誘導における細胞内シグナル伝達の1つにAP-1が重要であること、5)糖尿病性網膜症では、グリア、神経細胞などのVEGF発現が亢進しており、血管増生のみならず透過性亢進に関与していることを明らかにした。 2.HVJ・liposome法による遺伝子導入法の確立:血管壁平滑筋細胞、肝Kupffer細胞、呼吸器気道上皮細胞・癌細胞へのHVJ・liposome法による遺伝子導入法ならびに蛋白発現効率、細胞・組織障害性などを広く検定し、本法の応用性、有効性を確認した。また本法を改良したHVJ・cationic liposome法は導入効率を向上させ、新規のベクターとして期待されることを明らかにした。 3.p53遺伝子導入による動脈内膜肥厚の制御:野生型(wt)p53遺伝子導入は、障害後内膜肥厚を抑制し、その機序としてGl停止とともにM/G2停止、アポトーシス誘導が関与しうることを示した。 4.慢性NO合成阻害による動脈リモデリング、また冠動脈攣縮発生におけるbFGF,IL-1 βの促進機構についても検討を行った。 以上より、遺伝子導入法を含めた分子生物学的アプローチによるこれら研究成果は、動脈硬化やPTCA後再狭窄の病態の解明、予防・治療法の確立の為の基礎的研究として重要である。 続きを見る
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