微小循環機能からみた妊娠時の血圧調節機構とその病的逸脱過程に関する研究

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微小循環機能からみた妊娠時の血圧調節機構とその病的逸脱過程に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
月森 清巳(九州大学・医学部・講師)
TSUKIMORI Kiyomi(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996-1998
概要(最新報告):
本研究では、微小循環系を構成する細胞郡の機能の経時的な変化と相互の関連から、1)正常妊娠における好中球と血管内皮細胞の双方の細胞機能ならびに細胞間相互作用の妊娠の進行にともなう推移をあきらかにすること、2)ついで、妊娠中毒症および慢性高血圧合併妊娠を疾患モデルとして、正常妊娠との対比から本症の病像の憎悪と好中球と欠管内皮細胞の細胞機能との関連を明らかにすることを目的とした。 これまでの研究によって、1)正常妊娠では、妊娠19-22週の極めて限定された時期に好中球のFMLP刺激に依存した活性酸素産生能が特異的に増強していること、2)血管内皮細胞の態様の観察から、妊娠中毒症においては、血管内皮細胞を特異的に傷害する因子が存在すること、3)妊娠中毒症症例の血清には、好中球の活性酸素産生能を増強する因子が存在すること、この活性化した好中球は血管内皮細胞を傷害すること、4)妊娠中毒症を発症した症例の好中球は、血管収縮物質であるendothelin産生が亢進していること、一方、血管弛緩物質である一酸化窒素の産生は抑制していること、5)本因子は絨毛細胞の増殖を抑制することが分かった。 これらの成績から、正常の妊娠の進行過程ならびに妊娠中毒症の発症において好中球は血清による制御を受けていることが実証された。好中球は機能的にも多様性であることを考えれば、前者は循環動態の変化にともなう母体の適応過程の制御に関与すること、後者は、少なくとも当該因子と血管内皮細胞ならびに好中球の細胞機能が関与する機序を介して微小循環系の動態の破綻が惹起されることが示唆された。 続きを見る
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