動脈平滑筋細胞の増殖におけるGla含有蛋白質およびそのリセクターの作用機序の解析

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動脈平滑筋細胞の増殖におけるGla含有蛋白質およびそのリセクターの作用機序の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Analysis of the effects of Gla-containing proteins and their receptors on the proliferation of vascular smooth muscle cells.
責任表示:
津田 博子(九州大学・医学部・講師)
TSUDA Hiroko(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996-1997
概要(最新報告):
われわれがHepG2細胞よりクローニングした受容体型チロシンキナーゼSkyは、その特徴的な構造から、Axl/Ufo、Mer/Eykとともに受容体型チロシンキナーゼの中で一つのサブファミリーを形成している。近年、γ-carboxyglutamic acid(Gla)含有蛋白質であるProteinSとGas6がこれらの新規な受容体型チロシンキナーゼの生理的リガンドであることが明らかとなった。本研究では、血管平滑筋細胞の増殖におけるこのリガンド受容体系を介する新規なシグナル伝達機構の生理的意義の解明を試みた。 ラット血管平滑筋細胞の初代培養系を用いて、ヒトProteinSおよびラットGas6の増殖作用を検討したが、いずれも単独では増殖活性を示さなかった。しかし、ラットGas6は中野らの報告のごとくトロンビンによる増殖を促進した。ProteinS、Gas6とAxl/Sky受容体ファミリーとの結合には種特異性が存在するので、ウシおよびヒト大動脈より作成した血管平滑筋細胞の初代培養系を用いて、ヒトProteinSによる増殖活性を検討中である。 ヒトAxl、ヒトSky、マウスMerの細胞外ドメインとヒトIgGlのFc部位との融合蛋白である可溶型受容体とリガンドとの結合反応の解析では、ラットGas6がAxl、Sky、Merのいずれとも結合するが、ヒトProteinSは結合しなかった。なかでも最も強い親和性を示したGas6とAxlとの結合は、Gas6のC末端側の性ホルモン結合グロブリン様ドメインを介しており、N末端側のGlaドメインがこれを調節することが分かった。 炎症性サイトカインであるIL-1βをブタ冠動脈外膜側に長期間投与することにより、内膜肥厚を伴う血管攣縮病変を形成し、これは冠動脈疾患の動物モデルとして有用であった。この血管攣縮病変の形成に、ProteinS、Gas6とAxl/Sky受容体ファミリーとの結合を介したシグナル伝達が関与するかを検討する目的で、これらの分子の病変部位での発現を検討中である。 続きを見る
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