慢性心不全における冠血流調節異常の病態生理とその分子機構

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慢性心不全における冠血流調節異常の病態生理とその分子機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Pathogenesis and molecular mechanisms of coronary circulatory dysfunction in congestive heart failure
責任表示:
毛利 正博(九州大学・医学部・助手)
MOHRI Masahiro(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996-1997
概要(最新報告):
本研究の目的はこれまで殆ど不明であった慢性心不全における冠循環調節異常、その病態生理と分子機構を明らかにすることである。とくに深く関与していると推定されている一酸化窒素(NO)をはじめとした血管内皮由来の血管作動物質の役割に注目した。 (1)基礎研究:高頻度心室ペーシングを行ない作成した慢性心不全犬モデルを用いて不全心における冠血流調節の機序について正常心と比較検討した。心不全においては冠血流維持にATP感受性Kチャンネルが重要な役割をはたしていた。また正常犬と異なり心不全犬においては、代謝性冠血管拡張反応にNOが重要な働きを持つことが明らかになった。さらに冠血管内皮細胞のXanthine oxidaseの活性化により酸素ラジカルの産生が亢進し、心不全の冠循環調節機構の破綻に関与していることが示唆された。 (2)臨床研究:冠循環調節におけるNOの役割をみるため、内因性の血管拡張物質であるサブスタンスP(SP)およびブラジキニン(BK)の冠血管拡張の機序について検討した。両物質とも冠循環においては内皮由来NO依存性に血管を拡張した。SPは末梢循環ではNO非依存的に血流を増加させ冠循環における機序と異なることを確認した。BKの冠拡張作用はACE阻害薬で増強され、同薬剤が心不全症例で有効な機序として冠循環に及ぼす作用が寄与していることが示唆された。心不全のヒト冠循環におけるNOの基礎分泌を検討するため、NO合成酵素阻害剤(L-NMMA)による冠抵抗血管収縮の程度をin vivoで検討した。心不全症例ではL-NMMAに対する冠血管抵抗の増加反応が低下しており血管抵抗増加度は心収縮機能が障害されている症例ほど低下していた。従って冠血管内皮機能低下が不全心の機能障害の進行と関連している可能性が考えられた。 続きを見る
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