アドレノメデュリンおよびプロアドレノメデュリンの降圧機序の電気生理学的解明

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アドレノメデュリンおよびプロアドレノメデュリンの降圧機序の電気生理学的解明

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
藤井 弘二(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
Adrenomedullin(AM)、及びそのN-末端側前駆体であるProadrenomedullin N-terminal 20 peptide(PAMP)は褐色細胞腫細胞より単離同定された血管拡張性ペプチドである。AMはcAMPを介して直接血管平滑筋を弛緩させ、PAMPは交感神経終末からの伝達物質放出を抑制し、降圧作用を呈することが示唆されている。AMと一部類似構造を有するCGRPはATP感受性Kチャンネル(K_<ATP>)を開口させ、過分極反応を惹起することが報告されている。そこで本検討では電気生理学的手法を用いてAM,PAMPの血管平滑筋膜電位に及ぼす影響、および交換神経終末神経筋伝達を及ぼす影響を検討した。 実験にはラット腸間膜抵抗動脈を用い、微小電極法により細胞内電位を記録した。神経筋伝達は経壁神経刺激により惹起した興奮性接合部電位(EJP)にて評価した。 AM(0.1μM)はラット血管において過分極反応を惹起したが、その振幅は高々5mV程度であった。この過分極反応はK_<ATP>阻害薬のグリベンクラミドで抑制され、K_<ATP>の開口を介した反応であることが示唆された。一方、PAMPは膜電位に有意な作用を示さなかった。神経筋伝達に関しては、PAMP(1μM)はEJPに対して影響を与えなかった。 これらの結果はAMはK_<ATP>を開口させ、膜過分極を惹起し、平滑筋弛緩に寄与する可能性を示すが、その過分極の振幅は小さく、どの程度弛緩に関与しうるかは収縮実験によりさらに確認する必要がある。一方、PAMPが交感神経神経筋伝達を抑制するとの報告を支持する所見は得られなかった。既報との不一致が種差や血管床の差によるのか、あるいはPAMPはその他の機構を介して降圧作用を呈するのか今後の検討が必要である。 続きを見る
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