発展途上国における慢性ヒ素中毒の発症要因に関する実験的研究

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発展途上国における慢性ヒ素中毒の発症要因に関する実験的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Risk factors of chronic arseniasis in developing countries
責任表示:
平田 美由紀(九州大学・医学部・助手)
HIRATA Miyuki(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996-1997
概要(最新報告):
地層から地下水に溶出した無機ヒ素が住民の口に入り、摂取し始めて数年から数十年経って、慢性ヒ素中毒症が発症している。ヒ素症の発症には地域差があり、発展途上国では、ヒ素濃度が200μg/l以上の飲料水を摂取した場合に、色素沈着や脱失等の皮膚症や皮膚がん等が多発しているが、先進国では同じヒ素濃度の水を飲んでいても、ほとんど症状がみられない。本報告では、飲料水中のヒ素濃度と住民の生体試料(尿、毛髪、爪)中のヒ素濃度の関連から、ヒ素中毒の量-反応関係を評価し、ヒ素中毒の発症要因について検討を行った。 摂取された無機ヒ素は体内でモノメチル体ヒ素やジメチル体ヒ素にメチル化されて、主に尿中に排泄される。尿のヒ素形態別分析を行うと、無機ヒ素、モノメチルアルソン酸(MMA)、ジメチルアルシン酸(DMA)、トリメチル体ヒ素が検出される。無機ヒ素の摂取量を反映するのは、尿中の(無機ヒ素+MMA+DMA)値で、これは無機ヒ素代謝物値と称される。 生体側の無機ヒ素に対する代謝能(=メチル化能)を評価する指標には尿中のMMA/DMA比が有効で、ヒ素汚染地区の住民の尿では、特別なヒ素曝露がない住民の尿と比べて、MMA/DMAが大きな値を示すことが多い。これは、無機ヒ素の生体内メチル化反応で、第2段階のメチル化であるモノメチル体からジメチル体にメチル化される過程が最初に阻害されるために、MMAが増加し、DMAが減少したためと考えられた。 続きを見る
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