消化器癌における遺伝子診断の臨床応用と遺伝子治療に関する研究

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消化器癌における遺伝子診断の臨床応用と遺伝子治療に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
杉町 圭蔵(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
多様な遺伝子異常を伴う消化器癌の遺伝子診断を臨床に応用し、適切な術前術後の合併療法の選択、術後フォローアップシステムの開発、制癌剤感受性テストとしての遺伝子診断の応用、さらに微小転移の検出法の開発などを行なうことを目的とした。本年度は、遺伝子診断の臨床応用を試みるための基礎的研究を行った。(1)蛍光プライマーを用いたマイクロサテライト不安定性検査の確立;従来マイクロサテライト不安定性はラジオアイソトープを用いて行われてきたが、遺伝子診断をルーチン化し臨床応用するためには、簡便で安全な検査方法の確立が必須である。我々は、ABI社の自動シーケンサと解析用ソフトウエアGenescanを用いて独自の系を確立した。蛍光プライマーと自動DNAシークエンサを用いて、放射性同位元素を使わない、より正確で客観的なマイクロサテライト不安定性を検出する系を確立し、臨床でのルーチン検査としてデータの集積を開始した。今後は、本系を用いて多数の症例の検討を行い、DNAミスマッチ修復能異常の臨床的意義を明らかにする。(2)治療効果予測に関する検討;術前、内視鏡的に採取した食道癌生検組織におけるp53異常と増殖活性(Ki-67陽性率)を検討し、術前温熱化学照射療法の治療効果予知を試みた。その結果、p53異常(+)で増殖活性の高い症例は良好な治療効果が期待できることが判明した。(3)微小転移の検出法の確立とその臨床応用;癌の微小転移の検出を目的として、骨髄穿刺材料やリンパ節に対しサイトケラチン染色を行い、胃癌の手術時に33%、症例に骨髄中癌細胞が陽性であることが分かった。また従来のHE染色でリンパ節転移陰性とされた胃癌症例の約24%がサイトケラチン染色により転移陽性であることが分かった。今後、血中癌細胞をRT-PCR法により検出する為の癌特異的な遺伝子マーカーの開発を目指す。 続きを見る
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