分化抑制による造血幹細胞の体外増幅

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分化抑制による造血幹細胞の体外増幅

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岡村 精一(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
G-CSFは幼若造血幹細胞にも働き,分化成熟も強力に刺激する.このG-CSFは骨髄細胞からも内因性に産生される.G-CSFの作用を可溶性G-CSFレセプターでブロックする事により,分化成熟抑制して増殖の方向に比較的誘導できる可能性を考え,まず可溶性G-CSFレセプターに関し検討した. ヒト血清をビオチン標識したG-CSFと孵置した後にnative PAGEで泳動し,ニトロセルロース膜に移したものとperoxidase(PO)標識streptavidinと反応させPOを発色させた.95kDと105kDにバンドが検出され,G-CSFの分子量約20kDを減じると,75kDと85kDのG-CSFと結合する血清蛋白の存在が考えられた.さらに,抗G-CSFレセプター抗体を用いた実験でもほぼ同じ大きさに2つのバンドを認めた. ヒト好中球系細胞の成熟段階における,可溶性G-CSFレセプターの発現状況をRT-PCR法で検索した.ヒト骨髄細胞をセルソーターで成熟段階にしたがい,分離してG-CSFレセプターの膜貫通部を挟むプライマーを用いてRT-PCRを行うと,完全長型と膜貫通部を欠いた可溶性型G-CSFレセプター由来の2つのバンドが検出され,可溶性G-CSFレセプター由来の短いバンドは成熟段階が進行するに従いその割合が増加していた. G-CSFレセプターの体細胞遺伝子は17のエクソンからなり,全体ではないが第15エクソンの大部分が膜貫通部をコードしている.先天性好中球減少症患者より第15エクソン全体が欠失しているクローンを得た.これらはヒト骨髄性白血病細胞株の多くでも検出された.このcDNAを発現ベクターに入れCHO-K1細胞に遺伝子導入した. さらに,マウス可溶性G-CSFレセプターを試験管内で作用させ,正常G-CSF作用を抑制すること,及びヒト骨髄性白血病細胞の増殖を抑制することを見いだした. 続きを見る
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