プロテインキナーゼ遺伝子ファミリーの分子進化の基礎的研究

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プロテインキナーゼ遺伝子ファミリーの分子進化の基礎的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
水野 健作(九州大学・理学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
プロテインキナーゼはSer/ThrキナーゼとTyrキナーゼに大別することができる。Ser/Thrキナーゼは真核生物の出現時期に、Tyrキナーゼは多細胞生物の出現時期に多様性が著しく増大したと考えられる。既知のプロテインキナーゼはサブドメインVIB内に各グループに共通の配列(Ser/ThrキナーゼではDLKxxN、TyrキナーゼはDLRAANあるいはDLAARN)をもつことが知られている。申請者らはこれらの共通配列とは異なったDLxx(K/H)NをサブドメインVIBにもつ新しいクラスのLIMK/TESKファミリーの存在を明らかにした。本研究では、LIMK/TESKの基質特異性を明らかにするとともに、これらのファミリーに属するキナーゼがどのような生物種で存在しているか系統的に検索し、これらのプロテインキナーゼの起源を明らかにするとともに、生物種の進化とプロテインキナーゼファミリーの機能と分子進化との関連性について解析することを目的に実験を行った。 1、LIMKはそれ自身では自己リン酸化活性を示さないが、N末端部のLIMドメインを欠失させることによって活性が認められるようになった。リン酸化されたアミノ酸はセリンとチロシンであった。以上の結果から、LIMKはセリン、チロシンをともにリン酸化するdual specificity kinaseであることが明らかになった。 2、LIMK1,LIMK2およびTESK1のプロテインキナーゼドメインについて他のキナーゼとともに系統樹解析を行った結果、これらのキナーゼは一つのサブグループとしてTGFb受容体ファミリーに近縁なSer/Thr kinase familyに属することが示された。 2、LIMK/TEST cDNAをプローブとして、サザーン解析を行った結果、LIMKファミリーに属するキナーゼは両生類、鳥類、ほ乳類では認められたが、酵母、線虫、ショウジョウバエでは認められなかった。データベースの解析結果からも、酵母には3種のLIMドメインを持つ蛋白質の存在が認められたが、いずれもプロテインキナーゼとは考えられなかった。 続きを見る
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