生物多様化モニタリングに及ぼす諸要因の研究

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生物多様化モニタリングに及ぼす諸要因の研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
A study on the factors affecting biodiversity monitoring
責任表示:
緒方 一夫(九州大学・熱帯農学研究センター・助教授)
OGATA Kazuo(九州大学・熱帯農学研究センター・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996-1998
概要(最新報告):
本研究では、昆虫類の生物多様性の調査に影響を及ぼす諸要因を分析し、効果的なモニタリング調査確立のための基礎的知識を整備することを目的とし、アリ類、チョウ類、ウンカ・ヨコバイ類を対象として、日本列島の広域な地域でデータを比較した。本研究で取り扱った要因とは、地理的位置、面積、生息環境、季節、調査者の経験、サンプル法、およびデータの評価方法などを含んでいる。 1) アリ類では、日本産260種について分類学的情報が比較的整備されており、分布に関する情報も広域的にはまとまっている。このことから、調査対象面積や地理的位置により、地域の種類相に関してある程度の予測が可能であることが示された。また単位時間による採集法を繰り返し実施することにより、累積種数曲線から対象とする地域の種数を評価することが可能であり、とくに広域分布種の割合が環境評価の指標となることが明らかになった。なお、調査者の経験も調査結果に影響することが示された。 2) チョウ類では、ルートセンサス法によって目撃された種類と個体数から多様度指数を算出する方法について検討した。九州-南西諸島間で、緯度による影響が見られ、南ほど多様度指数は高くなる傾向が示された。また、年間を通じた調査から、6月〜7月がもっとも多様度が高くなり、この時期での調査が最適であることが明らかになった。 3) 日本産ヨコバイ類は約450種が区別されているが、分類学的には未整備の状況である。本研究では、1つの生息環境について、効果的な調査のためにはスウィープの回数を100回〜300回に設定することが望ましいことが示された。本昆虫群も南ほど種数は多くなり、北部九州では、公園や林地など1つの調査地域で約20種前後が、南西諸島では30〜40種が採集される。また、林地と草地では種類数や種類組成に相違が見られた。 本研究の成果は、自然保護区の設定や、開発のデザイン、環境モニタリング、生物資源の管理などに資するところが大きいと思われる。 続きを見る
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