歯周病菌由来の熱ショックタンパク質と慢性関節リウマチ発症との関連性の解析

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歯周病菌由来の熱ショックタンパク質と慢性関節リウマチ発症との関連性の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
郁 皓(九州大学・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
慢性関節リウマチ(RA)は慢性、持続性、破壊性の多発関節炎を引き起こす原因不明の疾患である。最近、リウマチに関連性のある物質として注目されているのが熱ショックタンパク質(HSP)である。このタンパク質は生物進化的によく保存されており、その一次構造は植物原核生物から高等動物に至るまでほとんどすべての生物の間で高い相同性を示している。このことを免疫学的立場で考えると、HSPは多種の生物に分布する共通の抗原であるとも言える。口腔細菌にもHSPの存在が確認された。このような歯周病細菌のHSPが慢性関節リウマチの発症とどんな関連性があるか、また若年性歯周炎のような原因のまだ明らかにされていない疾患の発病にどのような役割を果しているか、更にリウマチ患者における歯周炎の発症、進行および重症化にどう関連しているかを調べるため、平成8年度にはまず若年性歯周炎の病原菌として注目されているActinobacillus actinomycetemcomitans(Aa)からHSP一族であるDnaJをコードする遺伝子dnaJをPCR法にてクローニングし、全長1161bp遺伝子断片の塩基配列を決定した。次にこの断片を発現ベクターpQE-30に組み込んで大腸菌XL-1 blue株に導入し、IPTG誘導下でHSPであるDnaJを発現させ、Ni-NTAゲルにて精製した。一方、国立病院九州医療センター整形外科リウマチセンターで主治医と患者の了承を得た上、外来及び入院患者の中から慢性関節リウマチと診断された男女28名より静脈血液を10mlずつ採取し、通法にて血清を分離した。そこで精製したDnaJをもちい、ELISA法にて患者の血清と反応させ、血清中に含まれる抗DnaJ抗体の抗体価を調べた。上記の結果は既に論文にまとめて投稿した。現在DnaJ分子上のリウマチ血清認識エピトープを同定するため、dnaJ遺伝子の塩基配列から推定されたアミノ酸配列をもとにタンパク質分子をカバーできるようにペプチドを化学的に合成し、それぞれのペプチドと患者の血清との反応性を調べている最中である。 続きを見る
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類似資料:

6.
歯周病発症進展と宿主免疫応答の分子基盤 by 山本 健二; YAMAMOTO Kenji