癌細胞による胸原膜中皮細胞の傷害機序の解明と、その抑制に基づく癌性胸腹水の治療

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癌細胞による胸原膜中皮細胞の傷害機序の解明と、その抑制に基づく癌性胸腹水の治療

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
田中 雅夫(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
癌性胸腹膜炎に伴う胸水、腹水の貯留は進行癌患者のQOLを左右する重大な問題であり、我々はその治療と発症メカニズムについてこれまで研究を重ね、その一環として今回の萌芽的研究においては、胸腹膜腔最表層に位置し、物質透過のバリアーとなる中皮細胞に焦点をあて研究をおこなった。今回の研究で明らかにした点は腫瘍関連サイトカインの一つであり、免疫抑制能を有するTGF-βが、中皮細胞の増殖を抑制し、アルブミンなどの透過性を亢進させることである。TGF-βの作用のSpecificityに関しては抗体を用いた実験によって証明し、TGF-βの供給源としては胸腹腔内癌細胞がその一つと考えられ、TGF-βmRNAの発現と上清中へのTGF-βの放出をELISAにて確認した(以上Clinical Immunology and Immunopathology 77;27-32,1995に発表)。次の段階である中皮細胞障害の拮抗因子に関する研究では、まずTGF-βに対して拮抗作用を有するDekorinの作用を検討したが、これまでのところTGFβの中皮細胞に体する傷害活性を抑制する結果は得られていない。しかし、多機能サイトカインの一つであるInterleukin-4(IL-4)をTGF-βとともに中皮細胞に作用させたところ、TGF-βによる中皮細胞の透過性亢進を抑制した(第96回日本外科学会にて発表)。おそらくIL-4がTGF-βのシグナル伝達機構の一部に影響を与えたと考えており、現在そのメカニズムについて検討中である。さらに現在、中皮細胞より放出される防御因子についての解析を進めるとともに、中皮細胞の増殖に関する因子について現在検討している。 続きを見る
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類似資料:

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TGF-βによる抑制性T細胞産生機構の解明 by 高木 宏美; 有木 宏美
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