T細胞に発現される新しいチロシンホスファターゼの遺伝子と機能の解析

閲覧数: 5
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

T細胞に発現される新しいチロシンホスファターゼの遺伝子と機能の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岸原 健二(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996-1997
概要(最新報告):
Degenerate PCR法を用いて、ヒトの新規チロシンホスファターゼ(PTP)のクローニングに成功した。新規PTP遺伝子hPTP-Jは、1436アミノ酸をコードしている受容体型(膜型)PTPあった。その細胞外領域にはMAM(メプリン,A5,M)様ドメイン、イムノグロブリン様ドメイン、4個のフィブロネクチンIII型様ドメインの繰り返し配列があり、細胞内ドメインには2個のPTPドメインが直列に連結していた。したがって、このような構造の特徴から、hPTP-JはII型受容体型PTPであり、RPTPμやRPTPκを含むMAM含有PTPファミリーに属することが明らかとなった。 ノーザンブロットの結果、hPTP-Jはとくに骨格筋で強く発現され、前立腺、脾臓、胎盤で中程度の発現が認められたが、リンパ筋、脾臓、胸腺などのリンパ系器官・組織における発現はきわめて低かった。一方、各種腫瘍細胞におけるhPTP-Jの発現を調べた結果、特定の腫瘍細胞種に発現が多いわけではないことが明らかとなった。調べられた細胞株の中でも、MOLT-4(T細胞株)、Jurkat(T細胞株)、HeLa(類上皮細胞株)、K562(赤白血病細胞株)においてhPTP-Jの発現が認められた。さらに興味深いことには、hPTP-Jの発現は、ホルボールエステルであるPMAによって抑制されることが明らかとなった。そのPMAによる発現抑制がプロテインキナーゼC(PKC)阻害剤であるGF109203Xよって阻止されることから、hPTP-Jの発現抑制はPKCを介していることが示唆された。 今のところ、hPTP-が細胞及び生体においてどのような役割を果たしているのか全く分かっていない。そこで、現在、hPTP-Jの機能及び生体内での役割を明らかにする目的でhPTP-Jのジーンターゲティングを行っている。 続きを見る
本文を見る

類似資料: