生体内フリーラジカル反応の数量的解析法の開発

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生体内フリーラジカル反応の数量的解析法の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
市川 和洋(九州大学・薬学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
過渡の活性酸素やフリーラジカル生成は障害を引き起こす一方で、生体防御適応機構において重要な役割も果たしている。従って、生体内ラジカルの生成・消去関係の解析は毒性発現機序の解明のために必須と考えられる。 そこで、肝炎モデルにおけるラジカル反応の解析を目的としてモデル毒物(四塩化炭素)により惹起された肝部位での生体内フリーラジカル反応、及び抗酸化剤の影響を計測した。四塩化炭素処理群の処理30分後の上腹部におけるスピンプローブの消失速度は対照群に比べて有意に上昇し、この亢進はVitamin E誘導体のTrolox前投与により対照群のレベルまで有意に抑制された。一方、血清GOT量はTrolox前投与で減少する傾向が認められた。また剖検による形態観察では、四塩化炭素処理群の肝臓は対照群と著しい違いが認められ、脂肪肝の特徴的様相を呈していた。一方、Trolox前投与四塩化炭素処理群の肝臓は、対照群と軽微な違いが認められ、Troloxが四塩化炭素により惹起される脂肪肝を抑制することが示された。アスコルビン酸の前投与では、スピンプローブ消失速度及び血清GOT量に有為な変化は認められなかった。 以上の結果から、Trolox前処理によるスピンプローブ消失速度の有意な抑制、血清GOT量の減少傾向、及び肝臓の形態的変化の顕著な軽減は、四塩化炭素処理群でのスピンプローブ消失速度の亢進が四塩化炭素に由来するフリーラジカル反応の亢進を反映しており、Trolox前投与によりその亢進が抑制されたことを示している。 Trolox前投与により抑制効果が見られる一方でアスコルビン酸前投与により変化が認められなかったことは、前者は比較的脂溶性でありradical chain breakingに作用すること、後者は水溶性でありradical chain breakingに作用しないことに起因する可能性が考えられた。 続きを見る
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