歯周病細菌莱膜多糖抗原刺激単球による炎症性サイトカイン産生の制御に関する研究

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歯周病細菌莱膜多糖抗原刺激単球による炎症性サイトカイン産生の制御に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
山口 登(九州大学・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
A.acrinomycetemcormitans Y4株の全菌体より抽出、精製した莱膜様多糖抗原(SPA)とリポ多糖(LPS)で、ヒト末梢血より分離した単球を刺激し、上清中のヒト単球およびヒト多形核白血球の走化性因子をケモタキシスアッセイで、炎症性サイトカインであるインターロイキン1(IL-1)、インターロイキン6(IL-6)、腫瘍壊死因子(TNF)の産生量をバイオアッセイで定量した。また、SPAおよびLPSで刺激したヒト単球における単球走化性因子(MCP-1)のmRNAの発現量をノーザンブロット分析法で、各種炎症性サトカインのmRNAの発現をRT-PCR法で調べた。さらに、炎症性サイトカインで刺激したヒト単球におけるMCP-1と多形核白血球走化性因子(インターロイキン8;IL-8)のmRNAの発現についても調べた。その結果、Y4株由来のSPAとLPSで刺激したヒト単球は上清中にヒト単球走化性因子と多形核白血球走化因子を産生した。LPS刺激単球による単球走化性因子の産生は、ポリミキシンBや抗LPS MAbにより抑制された。一方、SPA刺激単球による単球走化性因子の産生は抗SPA MAbにより阻害された。LPSおよびSPA刺激ヒト単球によるMCP-1mRNAは、刺激後4時間から強く発現した。LPSおよびSPA刺激ヒト単球の上清中には、IL-1、IL-6、TNFなどの炎症性サイトカインが遊離されていることがバイオアッセイにより明らかになった。さらに、RT-PCR法によりIL-1α、IL-1β、IL-6およびTNF-αのmRNAの発現が認められた。しかし、SPA刺激単球におけるIL-6mRNAの発現量は、LPS刺激単球のものと比較して弱かった。ヒトのリコンビナントIL-1α、IL-1β、IL-6およびTNF-αで単球を刺激したところ、MCP-1mRNAとIL-8mRNAが発現された。これらの結果から、SPAやLPSで刺激された単球によって分泌された炎症性サイトカインが、同細胞によるMCP-1やIL-8の産生を誘導し、単球と多形核白血球の走化性を促進していることが示唆された。 続きを見る
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