ヒト歯髄における細胞周期制御因子の遺伝子発現に関する基礎的研究。

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ヒト歯髄における細胞周期制御因子の遺伝子発現に関する基礎的研究。

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
小林 家吉(九州大学・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
ヒト歯髄において歯髄細胞の増殖活性度分析により、齲蝕がかなり進行した段階においてのみ増殖活性度は上昇する事を明らかにした。免疫関与細胞の動態検索により浅在性齲蝕ではT細胞を主体とした細胞性免疫反応が、深在性齲蝕ではhelperT細胞とB細胞が急激に増加し、B細胞および形質細胞による液性免疫反応が局所歯髄で生じている事を捉えた。さらに、齲窩からの外来抗原に対するマクロファージおよび抗原提示細胞の動態について、α1アンチキモトリプシン(ACT)およびHLA-DRに対する抗体を使用し、免疫組織学的に検索した。ACT陽性細胞はすでに非齲蝕歯髄組織に認め、齲蝕の進行に伴い増加していた。一方、HLA-DR陽性細胞は深在性齲蝕にて著明な増加を認めた。これより、ヒト歯髄では齲蝕刺激に対し抗原提示細胞、マクロファージおよび各種リンパ球系細胞による高度に発達した免疫応答機構の存在が判明した。また、前述のように高度な免疫応答機構が存在するにも関わらず、浅在性齲蝕では免疫応答の活性化が低値を示していた。この一因として血液供給との関係に着眼し、血管系の構造および機能について免疫組織化学的に、神経系の構造および機能について超微細構造的検索にて検索した。非齲蝕歯髄に分布する細動脈壁(10〜15μm)に停止している神経終末は、自由神経終末様あるいはvaricosity様を呈しかつ高頻度に認める事により、毛細血管ならびに細静脈より緊密な神経支配を受けていることが示唆された。また、アドレナリン作動性の無髄神経で過去の報告より近接した神経筋接合部を認め、血管運動神経による高高率な血流調節能が推察された。今後、齲蝕歯髄における血管系の構造および機能と神経系の構造および機能についてさらに検索を進め、また歯髄細胞の免疫反応答能を制御している因子を解明することにより、齲蝕初期における生体防御反応がなぜ低いのか病理学的に解明していく。 続きを見る
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