顎関節滑膜表層細胞の発生と配列過程および病的状態における形態的・機能的変化

閲覧数: 3
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

顎関節滑膜表層細胞の発生と配列過程および病的状態における形態的・機能的変化

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
清島 保(九州大学・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
異物取り込能を有する滑膜表層細胞についての検索を行った。試料はhorseradish peroxidase(HRP)をトレーサーとしてラット頚静脈から注入し、一定時間後固定しレジン包埋した。表層細胞の分布にはDAB反応施した1μm切片を用い、細胞内動態にはカテプシンDとHRPの両抗体を用いた金コロイド二重染色法による免疫細胞化学的検索をした。 ラット顎関節内のHRPを取り込んだ細胞の分布は抗カテプシンB,D,L抗体陽性細胞の分布(既発表)と一致し、関節前方部で表層細胞の密な配列、後方部の滑膜ヒダ表面では細胞間の広い配列の部位を認めた。また電顕にてA型細胞のHRPの取り込みとその経時的増加を認めた。さらに二重染色法にてHRP注入10分後にはカテプシンDとHRPが同一空胞内に局在していた。カテプシンB,Dの同一ライソゾーム内の局在(既発表)も加味し,表層細胞の異物取り込み、細胞内処理能が示唆された。現在、HRP注入直後及び数時間後について検索中である。 また表層細胞の配列過程と神経分布について神経トータルマーカーとしてProtein Gene Product9.5(PGP)知覚神経に含まれるcalcitonin gene-related prptide(CGRP)とsubstanceP(SP)の各抗体を指標とし検索した。 出生時の上関節腔に表層細胞は認めず、各陽性神経は関節円板前方辺縁付着部に認めた。下関節腔形成時に表層細胞が上関節腔側前方部に出現した。細胞出現前に各陽性神経は円板辺縁部で関節腔に近接して分布していた。切歯咬合開始時に上下関節腔完成、円板辺縁部で密な神経網の形成がみられた。表層細胞は徐々に増加し、15日齢前後にその配列の完成をみた。以上より、顎関節では表層細胞の発生や成熟への知覚神経の影響が考えられる。 今後、種々の刺激(アジュバント注入や片側抜歯など)下との比較検討を行う。 続きを見る
本文を見る

類似資料: