心筋型Ca^<2+>放出チャネルと新しいFKBPとの特異的相互作用の解析

閲覧数: 2
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

心筋型Ca^<2+>放出チャネルと新しいFKBPとの特異的相互作用の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
尾上 均(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
最近我々は心筋のCa^<2+>放出チャネル(Ca^<2+> Release Channel; CRC)/Ryanodine Receptor-2(RYR-2)が骨格筋CRC/RYR-1に結合しているFD506結合タンパク12(FKBP12)とは異なる新しいFKBP(FKBP12.6)とのみ結合していることを見出した。本研究では心筋の興奮収縮連関においてCRC/RYR-2のFKBP12.6に対する特異性の持つ意義の解明を最終目標とする。 1.イヌ心筋およびウサギ骨格筋よりSR分画を調整した。 2.心筋あるいは骨格筋SR中のCRC/RYRに結合している内因性FKBPと外部から加えた[^<35>S]FKBPとの交換反応性を調べた。骨格筋CRC/RYR-1の内因性FKBP12は加えたFKBP12あるいはFKBP12.6いずれとも同等の効率で交換反応を示した。これに対して心筋CRC/RYR-2の内因性FKBP12.6はFKBP12.6とのみ選択的に交換反応を示した。この交換反応は温度および加えたFKBP12.6の濃度に対して依存性を示し、37℃での見かけのKd値は156nM、Bmax値は23.1pmol/mg proteinであった。 3.2.でも用いた心筋SRに対する高親和性_1y an odine結合のBmax値を調べたところ、5.7pmol/mgproteinであった。この値で2.で求めたFKBP12.6のBmax値を割ると、23.1/5.7=4.1となり、心筋CRC/RYR-2は1分子当たり4個のFKBP結合部位を持つと推定された。 4.あらかじめFK506処理してFKBPを除去した心筋あるいは骨格筋SRに対するFKBP12あるいはFKBP12.6の直接結合性を調べた。FKBP除去骨格筋CRC/RYR-1はFKBP12あるいはFKBP12.6いずれとも同等の効率で結合したのに対し、心筋CRC/RYR-2はFKBPを除去した場合でもFKBP12.6とのみ選択的に結合した。 以上の結果からFKBPのうちFKBP12.6のみが特異的に心筋CRC/RYR-2の構成分子となっているのは、心筋CRC/RYR-2がFKBP12.6に対して高い結合選択性を持つためと考えられた。現在FKBP12.6の存在が心筋CRC/RYR-2のチャネル活性にどの様な影響を与えるかを調べるための生理学的実験系を検討中である。 続きを見る
本文を見る

類似資料: