魚類におけるマンノース結合レクチンによる非特異的生体防御機構

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魚類におけるマンノース結合レクチンによる非特異的生体防御機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
中尾 実樹(九州大学・農学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
マンノース結合レクチン(MBL)は、マンノース(Man)とN-アセチルグルコサミン(GlcNAc)に特異的なCタイプレクチンであり、分子内にコラーゲン様構造をもつ。近年その存在が明らかとなったMBLによる補体の活性化経路は、抗体によって活性化される古典経路よりも起源が古いと考えられるので、下等な脊椎動物である魚類の生体防御に重要な役割を果たしている可能性が高い。本研究ではコイMBPを精製し、その機能について検討した。まず、コイ血清をポリエチレングリコール分画、mannnan-Sepharoseカラムを用いたアフィニティークロマトグラフィーに順次供試したのち、抗コイIgM-セファロースを用いて、わずかに混在するIgMを除去してMBLを精製した。精製コイMBLはSDS-PAGE(還元条件下)で29kDaの分子量を示し、コラゲナーゼで分解を受けたことから、分子内にコラーゲン様構造をもつことがわかった。次に、コイMBPの糖鎖結合特異生を、^<131>Iで標識したコイMBLと人工糖脂質を用いた薄層クロマト/オートラジオグラフィーで検討したところ、ManとGlcNAcを認識し、コイMBLはヒトMBLと全く同じ糖鎖特異性を持つことが確認された。さらに、酵母マンナンでコートしたヒツジ赤血球をMBLで感作すると、MBL量依存的にコイ血清によって溶血したことから、コイにおいてもMBLを介した補体活性化経路が存在することが確認された。また、コイMBLで処理した酵母は未処理の酵母よりも、コイ頭腎顆粒球によって有意に高い貧食を受けた。以上の結果より、コイMBLは、補体活性化因子およびオプソニンとして非特異的な生体防御に関与することが示唆された。 続きを見る
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