異性認知の情動過程

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異性認知の情動過程

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
粟生 修司(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1996
概要(最新報告):
本研究では、雌マカクザルの異性認知機構における視覚情報の役割をレバ-押し課題を用いて行動学的に解析した。また、ヒトの視覚による性弁別機能と性嗜好性も比較検討した。性弁別課題では、半年以上課題遂行を続行することにより、用いた2匹のアカゲザルはどちらも初めて見る写真上のサルの性を80%以上の正解率で弁別することができるようになった。性嗜好課題では、実験に用いた6匹のうち4匹が視覚的な性嗜好性を示した。成熟したニホンザル3匹は繁殖期に撮影した雄のビデオ映像を、若いアカゲザル1匹は非繁殖期の雌の映像をより好んで見た。この性嗜好性は実験時期に影響されず、繁殖期と非繁殖期のいずれも同様の嗜好性を示した。雄映像に嗜好性を示した3匹のうち1匹は、自分自身の季節性変化にも依存した性嗜好性を示し、繁殖期には、非繁殖期には嗜好性を示さなかった非繁殖期の雄映像に嗜好性を示した。ヒトの性弁別課題では、男性被験者は、男性の写真に比べ、女性の写真を有意に早く弁別した。性嗜好課題では、男性の30.1%が女性の写真に嗜好性を示し、残りの69.9%は嗜好性を示さなかった。女性の場合、24.1%が同様に女性の写真に対し嗜好性を示し、残りの75.9%は嗜好性を示さなかった。男性の写真に嗜好性を示したものは男女共いなかった。本研究により雌マカクザルは視覚情報だけで性を弁別でき、少なくとも一部の雌ザルは視覚的な性嗜好性を示すことが分かった。その視覚的性嗜好性は、雌ザル自身の季節変化よりも、視覚対象であるビデオ映像上のサルの季節性変化により強く依存することが明らかになり、サルは視覚対象の季節変化も識別している可能性があることが分かった。ヒトでは、男性の場合、有意に女性の写真を早く弁別できることが分かった。 続きを見る
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類似資料:

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