アトピー性皮膚炎患者の末梢血及び皮膚由来単核球のサイトカイン産生能の検討

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アトピー性皮膚炎患者の末梢血及び皮膚由来単核球のサイトカイン産生能の検討

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
久保田 由美子(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
アトピー性皮膚炎(AD)の原因はいまだ不明であるが、その発症あるいは増悪にダニ抗原の関与することが指摘されている。我々は、臨床的にADと診断された患者の中には、ダニ抗原に対するアレルギー性接触皮膚炎が皮疹の発現に深く関与している可能性を提唱してきた。一方、アレルギー性接触皮膚炎は、遅延型過敏反応(delayed-type hyersensitivity,DTH)による反応であり、抗原刺激により、抗原特異的ヘルパーT細胞(Th1細胞)がinterferon(IFN)-γやinterleukin(IL)-2などのサイトカインを産生し、これらがリンパ球のみならず種々の皮膚の構成細胞に作用し、連鎖的に炎症を引き起こし皮疹か形成される。 そこでAD患者の末梢血を採取後、単核球を分離し、Dermatophagoides pteronyssinus(Dp)抗原を添加し、72時間培養し上清に含まれるサイトカインを測定した。また、サイクロスポリンによる治療前後で末梢血のDp抗原刺激によるサイトカイン産生を比較検討した。その結果、AD患者末梢血単核球は、Dp抗原刺激に対し、IL-2,IFN-γ,GM-CSFをコントロール(Dp抗原添加なし)に比べ有意に産生した。また、サイクロスポリンを4週間内服した成人の重症AD患者において、内服前高値であったこれらのサイトカインは内服後には臨床症状の改善とともに低下した。 よって、AD患者の末梢血中にはDTHの関与するサイトカイン(IL-2やIFN-γやGM-CSF)を産生するダニ特異ヘルパーT細胞が存在しており、これらのサイトカイン産生がサイクロスポリンによる治療で抑制されることによって臨床症状が改善されることが示唆された。 続きを見る
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