Trypanosoma cruziの遺伝的多型性についての研究

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Trypanosoma cruziの遺伝的多型性についての研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
肥後 廣夫(九州大学・医学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
シャーガス病は中米と南米で病型の差が存在し、その原因としてはいくつかの説が提出されているが、病原体であるトリパノソーマの株の差によっているという説も有力視されている。しかしラテンアメリカ全体にわたってその系統関係を調べた研究はほとんどみられない。また本原虫が遺伝子の交換を行うのかというような遺伝学的、生物学的性質も完全には解明されていない。そこで著者らは中米(グァテマラ)および南米(コロンビア、ブラジル、エクアドル、パラグアイ、チリ)のヒトあるいはサシガメから得られたTrypanosoma cruzi分離株のアイソザイムパターンを遺伝学的に解析し、両地域の原虫の系統関係を比較しようと試みた。 12の酵素について、グァテマラ産27分離株、南米産4分離株のアイソザイムパターンを観察した。この結果、8種類の酵素のパターンにより異なる2群に分けられ、このうち一つのタイプはグァテマラ、他は南米産であった。このグァテマラタイプは南米にもみられ、2種類の酵素で異なる変異タイプもみられた。この2群はともにヒト由来の分離株を含んでおり、シャーガス病の病型の地理的変異との関連性が考えられる。グァテマラヒト由来の一分離株は上記の8酵素パターンにおいて他のどのタイプとも異なっていた。ハ-ディ・ワインベルクの法則に基ずく遺伝子の分離はみられず、遺伝子の交換を行っていない可能性が高いことが示唆された。平山ら(1996)は、著者らと同じ分離株についてシステインプロテアーゼ遺伝子DNAの三次元構造を比較するSSCP法でこれらの系統関係を調べたが、その結果は著者らの結果とほぼ一致した。 続きを見る
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