コイ補体のB因子およびC2のcDNAクローニング

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コイ補体のB因子およびC2のcDNAクローニング

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
矢野 友紀(九州大学・農学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
哺乳類の補体系のC2とB因子は、それぞれ古典経路と第二経路を介して補体系の中心成分であるC3を活性化する重要な役割を担っている。本研究は、硬骨魚類のレベルで補体の古典経路と第二経路の分化を遺伝子レベルで検証することを目的として、コイのC2およびB因子のcDNA断片をRT-PCR法によって単離し、その配列を解析した。PCRプライマーには、両成分のセリンプロテアーゼドメイン内で保存されている2ケ所のアミノ酸配列をもとに合成した20merのオリゴヌクレオチドを用い、コイ肝膵臓から分離したmRNAを鋳型としてRT-PCRを行ったところ、250bpのDNA断片が特異的に増幅された。これをアガロースゲル電気泳動によって精製後、pGEM-Tベクターにサブクローニングして得られた15クローンの塩基配列をABI373Aシーケンサーで決定したところ、すべて同一の配列であった。また、この塩基配列から推定したアミノ酸配列は、マウスのC2およびB因子のアミノ酸配列とそれぞれ44%、42%と同程度の相同性を示した。 マウスの肝臓mRNAからは、今回と同様の方法でC2とB因子をコードする2種類のcDNA配列が得られるのに対し、コイからは1種類の配列しか増幅されてこなかったこと、およびその配列が哺乳類のC2およびB因子に対して同程度の相同性を示したことは、硬骨魚類の補体系では、哺乳類とは異なり、C2とB因子の分岐は起こっておらず、両成分の機能を合わせ持つ1種類の成分しか存在しないことを示唆している。現在、本研究で得られたcDNA断片をプローブとして、cDNAの全長クローンの単離を進めているが、今後、この成分が実際にC2とB因子の機能を兼ね備えているかどうかをタンパク質レベルでも検証する必要があると考えられる。 続きを見る
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コイ補体B因子の単離 by 矢野 友紀
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