複製開始蛋白DnaAの転写制御における役割

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複製開始蛋白DnaAの転写制御における役割

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
水島 徹(九州大学・薬学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
DnaA蛋白は、dnaA遺伝子によりコードされる、大腸菌のDNA複製開始蛋白である。本研究においては、大腸菌の鞭毛蛋白制御遺伝子群、fliC,fliA,flhDの発現をdnaA46変異株と野生株とで比較した。それぞれの株からRNAを抽出し、ノザンブロット解析を行うことにより、dnaA46変異株ではそれぞれの遺伝子のメッセンジャーRNAの量が野生株に比べて低いことが明らかとなった。さらにそれぞれの遺伝子のプロモーターとβガラクロシダーゼ構造遺伝子の融合遺伝子による解析から、dnaA46変異株ではそれぞれの鞭毛蛋白制御遺伝子のプロモーター活性が低下していることが分かった。すでに分子遺伝学的研究により、大腸菌の鞭毛蛋白遺伝子の発現は、マスターオペロンと呼ばれるflhDの発現により制御されていることが分かっている。したがって本研究の成果は、DnaA蛋白が、flhD遺伝子の発現を制御することを示唆するものである。これまで、鞭毛の形成が細胞の増殖とカップルしていることから、鞭毛遺伝子の発現に対する、細胞増殖の制御系の影響が論じられてきたが、本研究はその議論に、実証的な提案をなす点で高く評価されるべきものである。 また、本研究においては、鞭毛蛋白遺伝子群以外に、dnaA変異により発現が変化するいくつかの蛋白を電気泳動法により同定し、それらの部分アミノ酸配列からそれらの遺伝子を決定した。本研究は、DnaA蛋白が、複製開始以外の、遺伝子の発現制御において機能していることを明かにしたものである。 続きを見る
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