歯周炎罹患歯歯髄の病理組織学的研究

閲覧数: 2
ダウンロード数: 0
このエントリーをはてなブックマークに追加

歯周炎罹患歯歯髄の病理組織学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
宮武 祥子(九州大学・歯学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1995
概要(最新報告):
歯周疾患に罹患した生活歯の歯髄について病理組織学的検索を行った。標本にした歯の臨床病態は、歯根露出があり、知覚過敏、冷・温水痛、咬合痛あるいは自発痛などのいずれかの症状を呈し、動揺はM2以上、ポケットの最深部は6mm以上、歯肉の炎症は中等度以上であった。歯周治療のため根面のルートプレーニングを行った既往はあるが、その頻度およびセメント質除去の程度は不明であった。抜去歯牙所見としては、歯石の沈着が認められ、根面カリエスが存在することもあった。 脱灰標本のHE染色による歯髄の病理組織学的所見としては、萎縮、変性、充血、炎症性変化が認められた。炎症性細胞の浸潤は、多くが冠部歯髄および歯冠側よりの根部歯髄においてであり、リンパ球と形質細胞からなる巣を形成している場合と広範囲にリンパ球が散在している場合とがあった。根尖付近まで歯石沈着が認められた症例では、根尖付近の歯髄にも炎症性細胞の浸潤が認められた。根部歯髄においては、特にポケットの深い症例で、石灰変性や不規則な象牙粒の形成が頻繁に認められ、象牙芽細胞の消失も見られた。抗PCNA抗体による免疫組織化学的染色では、炎症性細胞の浸潤叢内に陽性細胞が認められたが、象牙芽細胞や歯髄細胞には認められないようであった。 以上のことより、冠部歯髄と根部歯髄で動態が異なる可能性が示されたが、摘出歯髄では象牙芽細胞層を損傷しやすく、かつ根部歯髄の状態が検討するには不適切であった。今後は、脱灰標本において硬組織と歯髄組織を同一切片状で免疫組織染色できる方法を検討する予定である。 続きを見る
本文を見る

類似資料:

11
ラツトAdjuvant関節炎の病理組織学的研究 by 佐竹, 孝之; SATAKE, TAKAYUKI
11.
ラツトAdjuvant関節炎の病理組織学的研究 by 佐竹, 孝之; SATAKE, TAKAYUKI
12.
歯・歯髄・歯周組織の疾患 by 黒崎, 紀正